桔梗を探して 7 (ページ33)

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-1.姫奪還大作戦!!! ページ33

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-登場人物-

ミンソク
セフン(14)
ジョンイン(14)
レイ(17)
スホ(18)
A(16)

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＜レイ＞

…まただ。

「レイヒョン…落ち着いてってば…」

「ん？落ち着いてるよ～？」

「いや…さっきからカタカタうるさいんだけど…」

「ん？なにが？」

「ったく…

机！！！貧乏ゆすりしないで！！！」

セフンに言われてハッとする。

机の上にあるティーカップの表面が揺れていて、しばらくするとピタッと止まった。

「…嫉妬してるんでしょ、レイヒョン」

「んー？なんで～？」

「Aが、スホヒョンの部屋にいるから！」

名探偵のように、ビシッと僕を指差して言うセフン。

…あーあ、セフンにはお見通しなのか。

「そうなんだよ～…なんでスホヒョンの部屋に行っちゃうのかなぁ～…」

「ぷっ…レイヒョン、スホヒョンが羨ましいんだ～！？」

「な、なんだよ、セフンもだろ～？セフンも大好きなAをスホヒョンに取られて悔しいだろ～？」

「べ、べ、別に、す、好きじゃないから！！！！！」

セフン、絶賛反抗期。

少し前から、素直になれなくなっちゃって…かわいいなぁ～…。

「…好きじゃないなら僕がAと付き合うけど」

後ろから、声がする。

「げ、ジョンイン」

セフンは嫌そうな顔をした。

振り向くと、本を抱えたジョンインが立っていた。

「なんだよ、いちゃ悪いの？ミンソギヒョンに、レイヒョンに勉強教えてもらいなさいって言われたから来たんだけど」

「あぁ、そっか…」

ここのみんなは学校に行けない子たちばかりで、僕とスホヒョンが先生代わりに色々教えてる…そんな僕も、小学1年生までしか学校に通ってないんだけど。

「僕もAと一緒にスホヒョンに教えてもらおうかなー」

「ジョンイン…スホヒョンが俺たちに教えてくれるわけないだろ？スホヒョンはAにしか優しくないもん！」

セフンの言う通り。

スホヒョンはAにしか心を開いてない感じ…

あ、なんかちょっとイライラしてきた。

「…レイヒョン、また貧乏ゆすりしてる」

「え…？あ～…脚の運動だよ！」

「もうちょっとマシな嘘ついてよ…」

ジョンインは呆れたように僕を見る。

「そんなにAとスホヒョンが一緒にいるのが嫌なら、邪魔すればいいじゃん」

「邪魔…？」

セフンはニヤッと笑う。

「スホヒョンからAを離す、A奪還大作戦！！」

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