278.いってらっしゃい ページ35
＜チャニョル＞
ジャーッ…
バタン
「ふーっ！すっきりした！じゃ、行こっか！」
「「「「「「「「行けるか！！！」」」」」」」」
「え」
8人からの総ツッコミ…そんな！？
「あーっははは！！チャニョル、空気読めなすぎだって！！」
レイさんは腹を抱えて笑ってるし。
「今の場面で、トイレって…」
スホヒョンも顔を押さえて笑ってる…
「なんで俺とジョンインなのかも聞かずに、せっかくスマートに行こうと思ったのにさ！！」
ジョンデがよく通る声で笑う。
「そうだよー！俺も連れてけよ！！」
ベッキョンは口を尖らせたり笑ったり。
「俺は選ばれて嬉しかったですけど！！」
ジョンインは嬉しそうに笑ってる。
「トイレくらい、我慢しろよ、雰囲気考えろっ！」
ギョンスは口を思いっきり開けて笑ってる。
「この場面でトイレ行くような人にA任されたのかよ！」
呆れながらも爆笑のセフン。
「チャニョルらしくていいけどね！」
Aは眉を下げながら笑う…
なんか…え、俺…
ま、いっか！
「ごめんって！！気を、取り直して、ね？ね？」
「はぁ…チャニョル、しっかりしてくれよ？」
スホヒョンが顔を上げて、まだニヤけた俺を見る。
「は、はい！」
「あぁ、チャニョルがトイレ行ってる間に水持ってきた。水分補給はしっかり…あ、飲み過ぎるなよ？またトイレ行きたくなるからな！」
ギョンスが言って、みんな笑う。
「は、はーい…」
俺はギョンスからペットボトルを受け取った。
「チャニョリヒョン、これ…俺が街に行く時に持って行ってたお金。一応」
「あぁ、ありがとうセフン」
セフンから、財布を受け取る。
「よし、じゃあ、気をつけて。何か危険を感じたら、すぐ帰ってくるんだぞ。…信じてるからな、弟よ」
スホヒョンはそう言って微笑んだ。
「り、了解です、スホヒョン！」
スホヒョンが頷いたのを見て、椅子に、のぼる。
扉の向こうには…螺旋階段が下に下に続いている。
「懐中電灯、いる？」
「うん、ありがとう」
Aが懐中電灯を３人分持ってきて、1人1人に渡してくれた。
「どうだ、チャニョル。行けそうか？」
懐中電灯で階段を照らす。
「…はい。そんなに朽ちてもなさそうです」
「そうか。良かった」
「行ってきます」
「いってらっしゃい！」
みんなの声が揃い…ゆっくりと、階段に足を踏み入れた。
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作者名：LUKE | 作成日時：2020年8月8日 21時
