桔梗を探して 3 (ページ8)

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104.最強のタッグページ8

＜チャニョル＞

「どうした？続けていいのに」

そう言いながら微笑むミンソクさんの目…笑ってない。

「オッパ、はやく座って！私お腹すいた！」

「そうかそうか。ごめんな、閉じ込めたりして」

ミンソクさんはAの頭を撫でる。

Aも笑顔だけど…やっぱり、無理、してないかな…。

「寝てる間に食料庫の鍵が無くなってたよ。妖精さんのイタズラかな」

「妖精さん？」

…なんか、Aにだけ、背負わせてるみたいだ…

そう思っていると。

「ひらけごま！って言ったら開きましたよー」

ベッキョンがミンソクさんに向かってニヤッと笑いながら言った。

…こういう時のベッキョンは、本当に心強い。

「ベッキョンはアリババだもんな」

スホさんが平然とした顔で言う。

…ベッキョンとスホさんが手を組んだ時の安心感…半端じゃない。

「はは、そうだったのか」

ミンソクさんは笑いながら席に着く。

…特に、追求するつもりもないらしい。

良かった…。

「さ、Aがお腹空いてるようだ。早く食べよう。いただきます」

「いただきます」

食事は…いつも通り、何事もなく終わってくれた。

一安心だ。

「ごちそうさま」

食事を終えると、いつものように皆、散り散りになる。

ミンソクさんは1人で食堂を去って行った。

「はぁー…怖かった…」

ジョンインがホッとしたように崩れ落ちる。

気持ちは、分かるよ、すごく…。

「ジョンイナ、大丈夫？」

Aが心配そうにジョンインを見る。

「うん…」

ジョンインは頷いて立ち上がった。

「今日皿洗い当番だから、先帰ってて」

「うん！わかった！」

あ、ジョンインがいない…ってことは、Aと2人きりになれるチャンス…？

そう思ってたのは、俺だけじゃないみたいで。

「じゃあA、俺の部屋来なよー！」

ベッキョンが言う。

「ダメだ。A、俺と本読もう」

スホさんがAに向かって優しく微笑む。

ま、負けるもんか！

「A、えっと…あ、外の世界の話、いっぱいしてあげる！」

「わ、ずる！俺も知ってるもんね、外の世界！」

「ベッキョンの外の世界の話は闇が深い。教育に悪い」

「スホヒョンは今日十分喋ったでしょ！黙っててくださーい」

…あれ、セフンが乗ってこない。

「セフン…は？」

「…さっき、ミンソギヒョンに囁かれた。今夜もよろしく、だと」

そう言って、セフンは食堂を去った。

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