桔梗を探して 3 (ページ43)

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139.お疲れ様ですページ43

＜チャニョル＞

「ジョンイナ！終わった！Aを迎えに行って！」

「あ、チャニョリヒョン、ベッキョニヒョン！お疲れ様です！すぐ行きます！」

ジョンインは走ってミンソクさんの部屋に向かう。

「ふぅ…ギョンス、一応ベッキョンの部屋に行こう」

「うん、分かった」

ギョンスの顔は穏やかだ。

俺とベッキョンとギョンスの３人はベッキョンの部屋に入る。

「あー！疲れたー！！」

ベッキョンはすぐにベッドにダイブ。

「でもちょっと楽しかったなー！」

ベッキョンはニヤニヤしている…俺は実は結構怖かったんだけどな…。

「ギョンス、独立の誓い、飲んだ？」

「うん。飲んだよ」

「良かった…」

一先ず安心だ。

「監視室を見た。厨房には監視カメラ無いみたいだから、これからは睡眠剤とか執着の呪いなんかは入れなくて大丈夫！」

「は…」

ギョンスはまた崩れ落ちる。

「大丈夫？」

「解放…された…」

ギョンスは安心したように…ぶわぁっと涙を流した。

「ギョンス…もう、大丈夫だよ」

俺はギョンスの背中をさする。

「てことは、俺も毎食ギョンスの料理食べれんのか！よっしゃ！」

ベッキョンは起き上がってガッツポーズ。

「俺も食べれる…よかった…」

Aからパンをもらったものの…やっぱりあれだけじゃお腹いっぱいにはならない。

トントン、と音がして。

「おつかれさまー！」

Aと、ジョンインと、スホさんが入ってきた。

「A！ありがとう…！」

「うん！…ギョンス、大丈夫？」

Aは崩れ落ちているギョンスに、しゃがんで目線を合わせる。

「うん…ありがとう、みんな…」

「そっか！良かった！」

Aは満面の笑みを浮かべる。

「あらかた、話は聞こえてたよ。ギョンスの服従の呪い、解除されたんだな」

スホさんは壁にもたれて立った。

「あースホヒョン、全然ミンソギヒョンのこと上手く引き止めれてなかったですよねー？ノック音してからすぐ扉開いたんですけどー」

ベッキョンがスホさんに突っかかる…いつものことだな。

「しょうがないだろ。突然引き止めろったって…間に合ったから良かったじゃないか」

「スホ、すっごい下手だった！」

「A…お前があの人の機嫌損ねたんだろ、たぶん。様子がおかしかったぞ」

「わー、Aのせいにするんですかーサイテー」

「そうじゃなくてだな！…はぁ」

スホさんは諦めるようにため息をついた。

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