アムネシアを枯らすな 3 (ページ40)

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139.ジョンイン有給ページ40

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翌日の朝。

　ジリリリリ…ガチャッ

「んー…」

手を伸ばそうとすると、届く前に目覚まし時計が止まる。

「おんま、おはよーございまとぅ…」

目を開けると、目の前ににっこり笑うセフンがいて。

どうやら、彼が止めてくれたらしい。

「おはよ、セフナ…」

よしよし、と頭を撫でると、嬉しそうに笑うセフン…朝から可愛い…力が湧いてくる…。

「よし、朝ごはんとお弁当作るからねー…」

「うん！」

いつも通り目覚まし時計では起きず、隣ですやすやと寝ているジョンインを確認して、起こさないように布団を出た。

「よし、できたよ～セフナ！」

「あれ、あっぱ起こさなくていいんでとぅか？」

「あ、うん！あっぱ、今日会社お休みするんだよ」

昨日の夜、ちゃんと会社に連絡したらしい。

セフンを送り届けるのはする、と言ってたけど…ちゃんと休ませてあげたいから、起こさずにおくことにした。

「そうなんだ…あっぱおつかれでとぅね…」

「まぁね…でも、きっとあっぱはちゃんと寝たら元気になるからね」

「うん！あっぱ寝るのだいすきなんでとぅよね～！」

ふふ、と笑うセフン。ジョンインのこと、よく分かってるみたい。

「セフン、帽子は？」

「ありまとぅ！」

「お弁当入れた？」

「はーい！」

「おトイレ行った？」

「だいじょうぶでとぅ！」

「よし、じゃあ行こうか！」

「しゅっぱーつ♪」

そういえば、初めて、1人でセフンを保育園まで送るんだな。

「おんまと2人きり～♪」

セフンは、それが嬉しいらしい。

「でも…僕がほいくえんにいるあいだ、あっぱ、おんまと2人きりなんだぁ…いいなぁ…」

セフンの保育園をお休みにする選択肢もあったけど…それじゃ、ジョンインをちゃんと休ませてあげれないと思って。

「帰ってきたら、いっぱいセフナといてあげるからね」

「うん！やくそくでとぅ！」

セフンがにっこり笑う姿を見て、安心した。

「あ、セフナ、Aちゃん！おはよう！」

「ちゃにょるせんせーおはよーございまとぅ！」

「おはよう、チャニョル！」

園の前には、いつもの感じでチャニョルが立っていた。

「今日は…ジョンイナはお休み？」

「うん、まぁね」

「そっか…まぁ、きっと疲れてるだろうしね…」

チャニョルは、そう言って眉を下げた。

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