アムネシアを枯らすな 3 (ページ24)

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123.血を継ぐページ24

＜チャニョル＞

「おぉ～！！ちゃにょるせんせーすごいでとぅ！！」

「だろ～？セフンもやってみろ～？」

Aちゃんが、ベッキョンと会っている間のお留守番。

セフンがブロックで遊ぶのを見守る。

子どもは可愛いな…無邪気で純粋だ。

「んーっと…あ、こうだ！」

「すごいなぁ、さすがセフン！物分かりが良い！」

「えへへ～♪」

純粋、だからこそ…怖いって思う時も、あるんだけど。

「ちゃにょるせんせー…おなかすいた…」

「あぁ、もうお昼だもんな…今日は俺がお弁当作ってきたからな！」

「ちゃにょるせんせーの、りょうり…？」

「あ…だめ…？」

ちょっとテンションの下がるセフン…あらら。

「Aちゃんの料理の方が、良かった、よね…？」

「う、ううん！ちゃにょるせんせーのおべんとうひさしぶり！」

無理に笑ってる…まるで、Aちゃんみたいだな。

Aちゃんの遺伝子を、しっかり継いでるようだ。

「Aちゃん、すぐ帰ってくるからな～！」

「…いいなぁ、あっぱ、おんまとふたりきり…」

セフンはポツリと呟く…そうだ、ジョンインとAちゃんは2人でデートに行くんだ、と、セフンには嘘をついてるんだった。

「…あのね、ちゃにょるせんせー」

「ん、何？」

セフンは俯いて、暗い表情をする。

「さいきん、僕、おんまとはなれるの、いやなんだ…」

「…寂しい？」

「うん…でもね、今はね、さみしいんじゃなくて…なんかね…」

「…うん、どうした？」

なんでだろう、胸が急にザワザワする。

「おこってる、じぶんがいるんだ…」

「…怒ってる…」

「あっぱとおんまに、2人で楽しんできてほしいってきもちはね、あるんだよ…でもね…なんか、むねがもやもやするの…」

嫉妬…って、やつかな…

セフンはジョンインのこと、大好きなはずだけど、嫉妬しちゃうのかな。

「ははっ、それはね、嫉妬っていうんだよ」

「しっと…？」

「うん。おんまのことが好きすぎて～、

他の男の、人と…話すのが…」

胸のザワザワが、強まってくる。

…大丈夫。セフンは、優しいAちゃんの血を継いでるから…

「ちゃにょるせんせー？」

「ん？あ、うん、ごめん…そんなことより、お弁当、食べよっか！」

「う、うん…」

大丈夫。

セフンは…

Aちゃんと…ジョンインの、子だから…

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