アムネシアを枯らすな 3 (ページ1)

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100.お友達いるかなページ1

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ジョンインとチャニョルは、こそこそと2人で何か話していて…

たぶん、秘密の話なんだろうから…首は突っ込まないけど。

「おんま、おんま！ここね、いーしんせんせーが、なおしてくれたんだよ！」

ちょんちょん、とセフンが私の裾を引っ張り、自分のスモックを指差した。

私は視線を合わせようとしゃがむ。

「イーシン先生？」

「うん！なんでもなおしてくれるんだ！」

「へぇ、そっか…すごいね。先生と、仲良しなんだね！」

「うん！ちゃにょるせんせーも、いーしんせんせーも、たくさん僕とあそんでくれるんだ！」

「ふふっ、そっか。うれしいね～！」

よしよし、と頭を撫でると、ふにゃっと笑うセフン…可愛い…

でも、気になるぞ、おんまは。

先生の話じゃなくて…お友達とのお話、聞きたいんだけど…

ちゃんと、うまくやれてるのかな、セフン…

「おや、セフンくん、今日はあっぱじゃないの～？」

ふにゃ～っとした声が上から聞こえて、顔を上げる。

「あ、いーしんせんせー！おんま、さっきはなしてたいーしんせんせー！」

「おんま…？」

キョトンとした顔で私を見る…うわ、イケメン…。

チャニョルといい、このイーシン先生といい…この保育園、なぜイケメン保育士が多いんだろうか…。

「あ…セフンがお世話になってます。セフンの…実の、母親です」

「…あぁ！そうなんですね～！実の、お母さん…よかったねぇ、セフンくん」

「うん！」

イーシン先生はセフンを撫でる…可愛がってくれてるみたいだな。

「お母さん、セフンくんは、本当にいい子ですよ～、とっても優しい子だからお友達もたくさんいます～！」

柔らかく微笑んでくれるイーシン先生。

友達、いるのか…安心した…。

ホッと、息を吐いた時。

「あ、チャニョル、セフンパパ。秘密のお話、終わりました～？」

イーシン先生はそう言って、戻ってきた2人に視線を移す。

「は、はい！」

チャニョルはぎこちなく笑う…何の話してたんだろ。

「…じゃあ、俺は仕事があるんで、これで。A、気をつけて帰れよ」

「うん、ありがとう」

「あっぱ、いってらっしゃーい！」

セフンは笑顔で手を振る。

「うん、行ってきます」

ジョンインは時間がギリギリなのか、早歩きで車に戻ろうとする…が。

ふと足を止めて、こちらに戻ってきた。

「スーパー行くんなら…お金、渡しとかないと…ちょっと待ってろ」

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