72.1人と3人 ページ23
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コトコト…ジューッ…
そろそろ、かな…
時計をチラッと見る…７時か…。
「よし、完成！」
晩ご飯の準備ができて。
あとは、ジョンインとセフンの帰りを待つのみ。
朝から、ずっと布団を被って寝てたけど…ふと目が覚めて、気づいたら夕方で。
ベッキョンも、帰ったみたいで…とりあえず安心して、何もしないわけにはいかず、晩ご飯の準備をしていた。
「まだかなー…」
何もしない、というのは、自分でなんとかできるけど。
誰もいない、というのは…自分1人じゃ、解決できない。
さみしい…
『俺、絶対Aを1人にしないからね。おいで。ぎゅーってしたい…ほら、伝わる？俺の、幸せーって気持ち！』
「ベク…」
ガチャ、バタン！
「ヌナ〜！！ただいま〜！！！今日もいいにおい〜！！」
「セフンくん…おかえり」
「ただいま、A」
「ジョンインも、おかえり」
セフンとジョンインが、帰ってきた。
「A、これ…弁当、美味しかったよ」
「僕も！！見て見て！！ぜんぶ食べたよ、ヌナ！！！」
「わぁ…嬉しいな…」
2人とも揃って、空のお弁当箱を見せてくる…喜んでくれたみたいで、何より。
「あさごはんもひるごはんもばんごはんもヌナのりょうり食べれるなんて…しあわせ！！！」
「ふふっ…私もセフンくんに喜んでもらえて、幸せだよ〜！」
ちゅっ、と、セフンに屈んでほっぺたにキスをする。
「えへへ〜またヌナにポッポしてもらっちゃったぁ…」
でれぇっと笑うセフン…かわいいなぁ、もう…。
「…A、俺には、ないの」
「ジョンインは、大人でしょ！」
「…ちぇ。後で覚えてろよ…セフン、さっさと着替えるぞー、ご飯早く食べたいだろー」
「うん！ごはんっ、ごはんっ♪」
ジョンインは私をじとーって見ながら、ご機嫌なセフンの背中を押して部屋に入っていった。
あ、後で覚えてろ、か…ドSのジョンインが言うと…怖っ！
まぁ、とにかく…2人が帰ってきてくれて、安心した。
「わぁ、僕の靴下どこ〜！？」
「そこにあるだろ！」
「これ違うやつだよ！片方無い〜！」
「え、あ、クローゼットの下…」
「これ、せんたくしてないね…」
「別の履けよ」
「うん！そうする！これおせんたく！」
部屋から、騒がしい2人の声が聞こえて…口元が、綻んだ。
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作者名：LUKE | 作成日時：2020年9月8日 22時
