100.早めのカウンター ページ1
＜セフン＞
18時半。いつもより早く仕事が終わった。
カランカラン
「あ、いらっしゃい、セフナ」
「やっほージョンデヒョン」
カウンターには…誰もいない。
「今日は俺が1番乗り？」
カウンターの右から3番目に座る。
「あー…えっと…」
歯切れの悪いジョンデヒョン。
「なんかあったの？」
「スホヒョンはまだ来てない。ベッキョンは、いつもみたいに計画の時間になるまで寝てる。あとの2人なんだけど…」
「Aヌナとカイ？」
「うん…実はさ、久しぶりにジョンインの人格が出てきて」
「…ジョンインの、人格…」
一人称は僕で、純粋で…
「病院、行ったんだ。統合失調症と…二重人格の疑いがあるって」
「…へぇ」
「積もりに積もったストレスも…そろそろ限界かな」
「ふーん…やっぱりカイって、ストレス溜め込んでたんだね」
「まぁ…主にAちゃんのせいだと思うけどね。はい、ジントニック」
「ありがとー」
もらったジントニックを一口飲む。
「で、今2人はどこに？」
「Aちゃんの家だって」
「ふーん。ベッキョニヒョンの仕事が終わるまでに戻ってきてもらわないと。また暴れだすよ」
「分かってると思うよ、Aちゃんも」
「どうだか…ジョンインの方を優先するかも」
Aヌナは、ジョンインのことが。
カランカラン
「あ、スホヒョン」
「やぁ、ジョンデ、セフン」
スホヒョンはいつもの感じで入ってきて、俺の左隣に座った。
「スホヒョンはワイン？」
「うん。よろしく」
「はーい」
ジョンデヒョンはワインを奥に取りに行った。
「セフン、今夜の計画は上手く行きそう？」
「うん。問題無いよ」
「よかった。カイの…ジョンインことはジョンデからの連絡で聞いたよ。セフンも聞いた？」
「うん。ついさっき」
「そっか」
ジョンデヒョンがワインを持って戻ってくる。
それをワイングラスに注ぐ。
「はい、どうぞ」
「ありがとう」
スホヒョンは受け取って、ゆっくりと飲んだ。
「スホヒョンは…カイの病気、治って欲しい？」
ジョンデヒョンが聞く。
「うーん…治るのが、1番いいんだろうけど」
「主人格はどっちなんだろ。治ったらジョンインと付き合わなきゃいけない可能性あるのかー…やだなー」
俺がそう言うと、スホヒョンはワイングラスを置いて、俯いた。
「セフンは、ユウガオの花言葉、知ってるか」
.
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わー - 主はイーシンさんのこと知ってたから仕事を終わらせてっていったのか！ (2020年9月10日 1時) (
レス) id: 8649b30d20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LUKE | 作成日時：2020年8月18日 19時
