ユウガオは夜に咲く 7 (ページ7)

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304.井戸端会議ページ7

＜チャニョル＞

「うっぷ…」

昼ご飯を急いで食べ終えたせいか、少し気分が悪く…

あまり集中できないまま午後の業務が始まってから、もう3時。

ちょっと休もうと、休憩室に入ろうとすると。

「最近イケメン増えたよね～！」

「確かに～！」

なんて、女子たちの井戸端会議が開催されていて…気まずくて、立ち去ろうとしたけど。

「昨日来た…ビョンベッキョンさん？結構イケメンだよね～！…まぁ、Aさんへの執着度合いは、すごいけどさ…」

…なんか、興味深い話してるじゃん。

俺は、つい立ち止まってしまった。

「まぁね…あんなイケメンにあんなにベタベタされて、羨ましい限りだわ」

「なんであんな地味な人に…しかもあのキムジョンインさんもさ、なんかAさんに気があるみたいだし？」

「あ、私ジョンインさん派！ふとした時の表情がセクシーでかっこいい！」

「私は安定のキムミンソクさんだな～！いつ見ても美しいし…」

「安定といえばドギョンスくんでしょ！？あんなに堅実な男居ないよ！？」

…すごい、割と広めの年齢層の女性社員数人が自由に話してらっしゃる…

密かに、俺の名前が出ないかと期待、

「私はパクチャニョル！」

「わかる～！！」

…お。めっちゃ単純に嬉し。

「いやぁ、完璧なスタイルに眩しい笑顔！チャニョルくんでしょ！」

えへへ…こいつは思わぬところで元気をもらったな。

気を良くして、そのまま聞き耳を立てていると。

「あなたはどうなのよ！」

「え、私は…チャン、イーシンさん、だったんだけど…」

「あらら…」

…あらら。

イーシンさんの名前に…途端に、複雑な気持ちになる。

「ほんと、突然だったわよね…」

「うんうん…でもさ、知ってる？」

「何を？」

「チャンイーシンさんがいた会社の黒い噂！」

こそこそと声を低くして話し始める女の社員たち…

黒い、噂…？

「あの会社に勤めてる友達から聞いたんだけど…イーシンさん、生前違和感があったんだって。ずっと忙しそうにしてて…あの会社、不正だとか色々黒い噂があるから…それを世間に暴こうとしてたんじゃないか、とか…それで消された、とか…」

「何それ、怖っ！」

「消されたって…そんなこと、本当にあるの？」

…なんだ、それ。

でも…

『チャニョルへ。よろしく。チャンイーシン』

「ちょっと、それ、詳しく教えてもらっていいかな！？」

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