ユウガオは夜に咲く 7 (ページ18)

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315.告発文ページ18

＜チャニョル＞

…あなたの、パートナー…？

あなたって…俺？

チャニョルへ、って書いてある紙の下にあったURLだから、このあなた、って…俺のことだよな。

パートナー…？

パートナー…

『チャニョルのお嫁さんって、どんな人なのかなー…たぶん美人だろうなぁ…』

『ちょ、勝手に話進めないでくださいよ！まだ相手もいないのに…』

『そのAさんって子は、パートナーいないの？』

『た、たぶん…』

『じゃあその子だね～』

『だから話が早いんですって！』

『社内恋愛かぁ…楽しそうだね！』

…え、まさか。

俺は、テキストボックスに、A、と入力し…いやでもパスワードなんだから、と、ローマ字で入力し、エンターキーを押す…と。

画面が真っ白になって…

…なんだ、すっごい重いぞ。

何、え、大丈夫なの、これ。

読み込み画面が続き…しばらくすると。

「…え…」

パッと表示されたそれは、Word何ページ分にも及ぶ…

「…告発、文…」

パワハラ、横領、情報改竄…

そこには、不穏な単語ばかりが並べられていて。

行われた日付や実名、証拠などが、事細かに記されていた。

「イーシンさん…あなた、本当に…」

…バカな俺でもわかる。

これ…ヤバいやつだ。

「…やばい所に、片足突っ込んじゃったかも…」

そう思いながらも、好奇心から、ページをめくる手が止まらない。

最後まで行き着いた、と思ったら…。

さらに、最後にはリンクがあって、クリックできるようになっていた。

ゴクリ、と息を飲み。

そのままの勢いで、押してみる。

すると…

『外部サーバーからはアクセスできません』

というテキストボックスが表示された。

「…はぁ…」

ガタリ、と椅子に身体を思いっきり預ける。

誰もいない真っ暗なオフィス。

目の前のパソコンだけが、光っていた。

「…とんでもないものを見てしまった気がする…いや、見てしまったん、だよ、な…」

イーシンさん…これを俺に託して、何をしろと…？

「はぁ…」

ため息をついて、とりあえずパソコンを閉じようとした、その時。

「あれ、チャニョルくん…まだ残ってたの？」

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