216.いない ページ16
＜セフン＞
チャニョルから鍵を奪って家のドアを開け、急いで部屋に入る。
「…いない…」
リビング、キッチン、風呂場、トイレ、寝室…
全て探したが、もぬけの殻。
「A！？どこに…！？A！！」
チャニョルは酷く焦っている…俺だって同じだ。
ベッキョニヒョンだけ、冷静だった。
「…なぁ、チャニョル…包丁…全部あるか」
ドクン
ベッキョニヒョンが恐る恐る言ったことで、俺の心臓は締め付けられる。
「ほ、包丁！？」
チャニョルは急いでキッチンを見る。
「…一つ、無い…っ、まさか！？」
…チャニョル、お前の勘も働いたか。
「俺が…チャニョルを拐ったから…」
「セフナ、自分を責めてる場合じゃない。どこに行ったか考えるんだ！早くしないと！」
「分かってる！！」
でも…どこに…どこ…
「…チャニョル、2年前の通り魔事件の資料、あるか」
ベッキョニヒョンは冷静…本気だ。
「…署で見たことはあるけど…ここには無いよ、そんなの…」
「…ジュンミョンさんだ！」
俺は急いで外に向かう。
ジュンミョンさんなら、2年前の通り魔事件の担当者…
「セフナ！」
ベッキョニヒョンとチャニョルが追いかけてくる。
ちょうど、パトカーか帰ろうとしていたとこだった。
「ちょっと、パトカー待って！ジュンミョンさん、2年前の通り魔事件、どこで起こった！？」
「え…この近くだ…車で、10分くらいの、駅前の…」
「そうだ、思い出した！あの通り！俺分かる！」
チャニョルは場所を思い出したらしい。
「ジュンミョンさんはパトカーでそこに向かって！その警察の人たちと一緒でいい！チャニョル、案内して！ベッキョニヒョンは車出して！」
「うん！」
急いでベッキョニヒョンの車に乗る。
…間違いで、あってくれ…
俺と…ベッキョニヒョンの予想が、どうか…！！！
「そこ！その角を曲がったところだ！」
チャニョルの声で、ベッキョニヒョンは車を止める。
急いで車を降りて…走って角を曲がって…
「…っ…」
そこには…
「あはは…赤い、な…」
真っ赤に染まって倒れている、ジョンインと、
それを庇うように倒れた、真っ赤なA。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 84人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXO」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ほのか(プロフ) - LUKEさんの作品本当に全部面白くて大好きで大ファンです！特に"リアリナに苦悶する"という作品今1番好きで読んでいます！LUKEさんのスペースでこれからも頑張って欲しいです！応援してます^o^ (2020年11月2日 18時) (
レス) id: 789f2e8cd4 (このIDを非表示/違反報告)
Sae(プロフ) - LUKEさんの作品を初めて読んだのですが雰囲気が私の好みにぴったりで次は秘密の園読みます！無理しない程度に頑張ってください！応援してます！ (2020年9月11日 16時) (レス) id: e410eaa37c (このIDを非表示/違反報告)
さとう(プロフ) - LUKEさん» 桔梗のお話も大好きです！更新は無理のない程度にしてくださいね…！ (2020年7月28日 3時) (レス) id: 7a2ecf4d8f (このIDを非表示/違反報告)
LUKE(プロフ) - さとうさん» ありがとうございます^ ^めちゃめちゃ嬉しいです…新作も連載中ですので、ぜひお楽しみください！ (2020年7月27日 12時) (レス) id: f79020f605 (このIDを非表示/違反報告)
LUKE(プロフ) - 美咲さん» 返信遅くなりました。ギョンスを殺した通り魔は、2年前にジュンミョンが取り逃して死んだので別人です！分かりづらくてすみません…。 (2020年7月27日 12時) (レス) id: f79020f605 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：LUKE | 作成日時：2020年7月19日 18時
