214.愛と狂気は紙一重 ページ14
＜ジュンミョン＞
「だから俺が…裁くんです。Aは”幸せ”です。手錠を付けるだけの、軽い刑で済んで…」
「手錠…？お前、Aに何を！！」
セフンがチャニョルの胸ぐらを掴む。
「…セフン、やめてやれ」
俺はセフンの手首を掴んで離させた。
「…歪んだか…」
「ジュンミョンさん…」
「ミンソクが、危惧していたことだ…」
『…本当に、大丈夫だろうか』
『…というと？』
『…ジョンインくんは、昔、あんなんじゃなかった。俺に懐いて…二面性なんかない、好青年。Aの幸せを1番に願うような…良い男だった。
それが…歪んでしまった。Aを、愛するあまりだ』
『ジョンインくんが…』
『…俺が恋愛をしたくないのはそれだ。愛と狂気は紙一重だと、彼を見て思った。だから俺はAを…なるべく愛さないように…金銭的援助だけしようと思ってる』
『大丈夫だ。チャニョルは他の男とは違うさ』
『…どうかな。チャニョルは俺に全く連絡をよこさない。きっと彼は忘れてるんだろうが…それだけ、Aに夢中になっているんだろう』
『そんな…ことは…ただ、忘れてるだけだ。必ず連絡させるよ』
『Aは特に…麻薬のような女だ。俺は知っている…』
俺も、知っている。
人の人生を狂わす、麻薬のような悪いひとだ。
「チャニョル…Aさんを解放してくれ」
「言ってることが違うじゃないですか！俺はAを救ってるんです！Aは…”幸せ”です、今」
「チャニョル…」
「…もういいよ、ジュンミョンさん。コイツもうまともな人間じゃない。Aはチャニョルの家にいるよ。攫おう」
「何言ってる！！やめろ…やめてくれ…」
チャニョルは泣き始めた。
…間違いだった。
誰かに救ってもらおうなんて…チャニョルを巻き込んだのは、間違いだった…。
「Aさんは今、1人か？」
「…いや、ジョンイナがいる」
「ジョンインが！？」
セフンは大きな声を出して驚く。
「…1人は、寂しいだろうから。ジョンイナなら、安心してそばに置いておける」
「…クソ！バカが！！お前はジョンインの二面性を知ってるだろ！！！」
「大丈夫…ジョンイナはAの望むことをなんでもしてあげられる男だよ」
「だから危険なんだ！！！」
セフンは突然、チャニョルの拘束を急いで解き始めた。
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ほのか(プロフ) - LUKEさんの作品本当に全部面白くて大好きで大ファンです！特に"リアリナに苦悶する"という作品今1番好きで読んでいます！LUKEさんのスペースでこれからも頑張って欲しいです！応援してます^o^ (2020年11月2日 18時) (
レス) id: 789f2e8cd4 (このIDを非表示/違反報告)
Sae(プロフ) - LUKEさんの作品を初めて読んだのですが雰囲気が私の好みにぴったりで次は秘密の園読みます！無理しない程度に頑張ってください！応援してます！ (2020年9月11日 16時) (レス) id: e410eaa37c (このIDを非表示/違反報告)
さとう(プロフ) - LUKEさん» 桔梗のお話も大好きです！更新は無理のない程度にしてくださいね…！ (2020年7月28日 3時) (レス) id: 7a2ecf4d8f (このIDを非表示/違反報告)
LUKE(プロフ) - さとうさん» ありがとうございます^ ^めちゃめちゃ嬉しいです…新作も連載中ですので、ぜひお楽しみください！ (2020年7月27日 12時) (レス) id: f79020f605 (このIDを非表示/違反報告)
LUKE(プロフ) - 美咲さん» 返信遅くなりました。ギョンスを殺した通り魔は、2年前にジュンミョンが取り逃して死んだので別人です！分かりづらくてすみません…。 (2020年7月27日 12時) (レス) id: f79020f605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LUKE | 作成日時：2020年7月19日 18時
