混合短編集パート11

繋がり BADEND ページ26

あれから1週間が過ぎた…Aは一向に目を覚まさない…









磯村はAが目を覚ますまでの間仕事を休む事にした、事務所の社長は優しい人で逆に休まないとダメだ！って言われたくらい優しい人









磯村は毎日毎日話しかけた









磯村「今日ね、Aの好きなお花が売ってたから買ってきたよ！」









磯村「今日ね、Aの好きなケーキ屋さんの新商品がでてたから買ってきたよ！」









磯村「今日ね、庭の草が伸びてたから毟ってたんだけどその時にミミズを思いっきり握っちゃった…」









磯村「今日ね、Aの好きなオムライス作ってきたんだ！」









磯村「今日ね、来る途中に野良猫が居たんだ、足にすり寄ってきて可愛かったよ！」









磯村「今日ね、リンゴをウサギの形にしてみたよ！少し歪だけど頑張ったよ！」









磯村「今日ね、家の掃除してきたんだけどA、今まで俺があげたもの全部大切にしてくれたんだね…」









磯村はずーっと話しかけた…けどAが返事をすることは無かった









磯村「A…俺Aが居なきゃダメだよ…結婚しなければよかったなんて嘘だから…最低なのは俺の方だ…Aの為だったら俳優だって辞める…だから起きて…」









兄「お？勇斗君、今日も来てくれてたの？って隈凄いよ！ちょっとは寝たの？」









磯村は頭をフルフルと振りまたAに視線を戻す









磯村「俺が寝ちゃったらAが起きた時に寂しい思いさせるから…」









兄「でもAは勇斗君が元気ないと逆に悲しくなっちゃうよ」









兄は磯村の横にイスを置き隣に座った









兄「Aな、俺の奥さんの誕プレ選ぶ時もずーっと勇斗君の事を話してたんだ」









磯村「えっ…」

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