俺が必ず受け止めてやるから (ページ5)

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三話ページ5

『…朝の……5時…………』

たまたま、目が覚めたのが5時だった

…眠い…だけど……ベッドから

起き上がっちゃったしな…

『………ふぁぁ…お日様でも見に行くか…』

朝ということもあるからか寝ぼけていて

私はパジャマのままで外に出た

………スリッパのままでいっか…

普段は大体8時くらいに起きているからか

目を擦りながら、外へ出るドアを開けると

「うおっ」

『へぶっ』

女とは思えないような声を出しながら

…参謀総長とぶつかった、が彼が支えてくれた

うん、おかげさまで目が覚めたよ

パジャマ姿を見られた事はいいとしよう

『……参謀総長さん、何故此処に？』

「今、丁度任務から帰って来た所だ」

『…そうですか………』

…久しぶりに話すからか沈黙が重く

何を言えばいいか、分からなかったが

沈黙を破るように私は

『……参謀総長、一応コアラに書類を預けたから
後で目を通しておいて、会議が今日だから』

多少早口で多少ぎこちなく私は言った

「…おう」

『じゃあ……私はそろそろ…』

戻るから、と言おうとしたら手を掴まれた

「………そんなに嫌か?俺と居るのが」

『いや、そんなつもりじゃ…』

じっと私を見る彼の目は私を真っ直ぐと捉えていて

私は逸らすことが出来なかった

「なら、なんで最近…避けんだよ‼」

…避けてるつもりじゃなかった、でも

出来るだけ、彼の近くに行かないようにしていたら

一ヶ月も経ってしまった

これも全ては、私の片想いを隠すため

『…さ、参謀総長…「その…参謀総長って
何だよ…」…っ』

『…ほ、報告、ドラゴンさんにしに
行かなくていいんですか…?』

早くこの場を離れたいが為に何とかして

手を離してもらおうとするが

逆に油を注いでしまったのか

更に強く握られ

「…こんなに言ってんのに…結局
何も答えねぇで、仕事、仕事」

『参謀総長…』

「…何で、いつから…俺に距離を
置くようになったんだよ…」

そう言って彼は、私の手を離して

中に入って行った

あ………やだ、行かないで

そんなつもりじゃなかった…私は…

『…貴方へ抱いた想いを考えると
…近づくのを拒んでいた』

見えなくなった彼の背中に向けて言った