俺が必ず受け止めてやるから (ページ3)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,001 hit

一話ページ3

窓から明るい太陽の光が差している中

私、グレイアム・D・Aは

自室で静かに書類の整理をしている

『…ふぅ……今日も書類が多いな…』

睡眠時間を割いてやるのは正直辛いから

今朝早くから一杯のコーヒー(砂糖とミルク多)を

近くに置いて100枚はあるはずの書類を片付ける

『…これ、間違えてんじゃん』

報告書に誤差があった…誰だよ

報告書くらいしっかり書けよ

ドラゴンさんになんか言われてる前に直しとくか…

はぁ、ただでさえ予定がおしそうで忙しいのに

…書類が終わったら、部下と手合わせ

次の任務の遂行日と作戦決め…後は部下の動き確認

…最後は………

『…参謀総長さんと任務についての流れ会議…』

参謀総長さんに会えるから頑張るか、うん

そう決意した時に、黄色い声が外から上がり始めた

何事かと思いながら私は部屋から出ると

「サボさん‼任務お疲れ様です」

「参謀総長、これからお食事でも…」

「サボさんっ!良ければこれ、食べて下さい」

…参謀総長さんが女の子に囲まれていた

それを軽く受け流すようにして突っ切る参謀総長

無視しちゃえばいいのに、でも優しいからこそ

何かしら受け答えはするんだ

任務から帰ってきたばっかりなのに…

モテる男は大変だね、疲れが溜まっちゃうよ

…止めないで、遠くから見つめる私もアレだけど…

参謀総長に会えるってのは珍しいかもしれないよ?

でも

『人の気持ちくらいは、考えたらいいのに…』

ポツリと一言呟いた声が

黄色い声に掻き消されたことを確認してから

私は部屋に戻った

「…………」

彼が此方を見ていたとは知らずに