101.年下の男の子 ページ7
《年下の男の子》
ユノの規則正しい心臓の音が…耳に響いて心地いい…
この人は…私をドキドキさせるけど…誰よりも安心をくれる…
ユノの顔は…やっぱりちょっと赤くて…ちょっとしんどそうに…息を吐き出した…
｢ユノ…ねぇ…横になって…きつそうだよ…？｣
うん…と言いながら…ユノは潤んだ目でじっと私を見つめていた…
ほら…しんどいくせに…
ユノの小さな顔を両手で挟んで…おでことおでこをくっつけた…
｢熱…高いよ…ちゃんと寝なくちゃ…｣
おでこはなそうとしたら…ユノがそっと私の頭の後ろに手を回した…
YN｢もう少し…｣
目を閉じたユノが囁く…
YN｢もう少しだけ…このまま…｣
胸がドキドキする…
そんなふうに甘えないで…何も言えなくなる…
YN｢赤くなってる…｣
ぴたっとおでこをつけていたから…お互いのおでこが赤くなっていた…
YN｢ごめん…｣
そういうと…ユノはそっとおでこにキスをした…
｢ユノ…ちゃんと寝ないと…よくならないよ…?｣
ユノに横になってもらおうと…ベッドから立ち上がった
｢あ…そうだ…｣
お水よりも…スポーツドリンクの方がいいよね…？
冷蔵庫を見てこようとしたら…ガシッと腕をつかまれた…
YN｢だからさぁ…｣
ユノはちょっとムスっとした顔をしている…
YN｢何も言わないで…どっか行くなって…｣
ユノは…ぐいっと私の腰を掴むと…隣に抱き寄せた…
YN｢どこにも行くなって…｣
耳元に響く…ユノの甘えた声…
今日のユノは…年下らしい…わがままな男の子だ…
YN｢寝よう…？｣
２日ぶりに…私たちは一緒のベッドで眠った…
どこにも行かないで……
そう願ってるのは…私の方だよ…
朝…目が覚めたら…もうユノはいなかった…
熱は…下がったのかな…？
着替えをすませた所で…インターホンがなった…
ユノの事務所の人が迎えにくることになっていた…
あっという間の１週間…
大切なことを話せていない気がする…胸にもやもやは残るけど…
｢またね…｣
ユノのベッドに向かってつぶやく…
私は…『自分の日常』に戻る…
戻る…はずだった…
102.I don't care…→←100.if…(from YC)
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作者名：よーこ
| 作成日時：2010年11月16日 17時
