99.わがまま…(from YN) ページ5
《わがまま…(from YN)》
YN｢ジェジュン…ごめん…水とって…｣
人の気配がして…てっきりジェジュンだと思った…
体がだるくて…誰がそこにいるかも確認せず…手だけを伸ばした…
｢ユノ…大丈夫…？｣
え…？
振り返ってみたら…ベッドの傍には…心配そうな顔で俺を覗き込むAがいた…
｢起きれる…？はい…｣
水の入ったグラスをAが差し出そうとするのを待てずに…
俺は…Aを抱き締めた…
｢ユノ…！？｣
弾みでグラスから水がこぼれる…
ベッドに横になっても…Aのことばかり考えてた…
苦しくて…
きっとそれは…熱があるせいだけじゃなくて…
そして思い知った…
Aはもっと苦しかったんだよな…
どんな思いで…あの日…
俺にキスマークなんかつけたのか…
YN｢おかえり……｣
ぎゅっと抱き締めると…
Aの腕が…そっと背中にまわされた…
本当は…今すぐにでも聞きたい…
『どこに行ってた…？』
『ユチョンと…何してた…？』
だけど…あの日…
Aは俺を責めたりしなかった…
俺の方が…子供だな…
熱があるから…頭がぼーっとする…
｢熱…あるの…？｣
YN｢うん…でも…たいしたことないよ…」
心配そうに俺を見つめるA…
甘えていいかな…？
熱があるから…
熱のせいなんだよ…
YN｢A…｣
うん…と俺の腕の中で…小さな返事をする…
YN｢何もいわずに…いなくなるなよ……｣
背中にまわされたAの腕に…ぎゅっと力が入った…
そしてAはまた…うん…と俺の腕の中で…小さな返事をした…
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作者名：よーこ
| 作成日時：2010年11月16日 17時
