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だけど、相葉さんは一向に香奈子さんを見よとしなくて
紺野もイケメンを見てもキャーキャー言わなくなっていく。
もう、あの2人の恋路を邪魔するのは無理だった。
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「昨日、雅紀に言ったんだー。好きなんだよって」
「…..」
「でも、断られた。紺野ちゃんが好きだから無理だって」
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世界でいちばん幸せになって欲しい人の恋が、叶わなかった。
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人の気持ちっていうものは、人が動かせるほど脆くなくて
どこでどんなことがあるか分からない。
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「香奈子さん」
「ありがとうね。二宮。私の為に悪者になってくれて」
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涙を指で拭って、香奈子さんはタバコを潰した。
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『….紺野、本当にごめん！』
『いいよ。気にしないで！』
『もっと俺のこと怒れよ。すっげー酷いことしたんだから』
『….香奈子さんのこと、好きなら当って砕けろよ！』
『….(笑)』
『二宮も頑張って。わたしの背中押してくれたから
今度はわたしが押してあげる！！』
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相葉さんが、紺野を好きになった理由がよく分かった
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素直で真っ直ぐで、不器用だけど健気で可愛らしい
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「香奈子さん」
「….なに？」
「世の中に男は相葉さんだけじゃないですよ」
「….ん？」
「俺のことも見てください」
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なぁ紺野
おまえから学ぶなんて思わなかったよ
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「ずっと香奈子さんのことが好きだったんです」
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遠回りしないで、真っ正面からぶつからないと
未来が開けないってこと。
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「….ねぇ、二宮？」
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香奈子さんは、泣きそうに笑いながら言う
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「言いたいことは、それだけ？」
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俺が、あなたの運命の人じゃなくても
それに繋がる糸をたぐり寄せることはできる
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「俺と付き合ってもらえませんか？」
「….いいよ。この傷癒してね」
・
いつか、その糸が運命に繋がることを信じて
人は、進んでゆく。
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＊おわり＊
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まりも(プロフ) - *-eni-*さん» 最後までありがとうございました(*¨*)実はそういう関係で終わらせようと最初から仕組んでいました（笑）みんながみんな幸せになれる結末にたどり着いて良かったなぁと思っております( ´ ▽ ` ) (2016年12月30日 19時) (
レス) id: 915d2ca6db (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - ゆりさん» 最後までありがとうございました(*¨*)紺野ちゃんの可愛い想いが通じて私もよかったなと思ってます。二宮も実は（笑）そういう結末でした←書いててとっても楽しかったので、そう言っていただけてとっても嬉しいです♪ (2016年12月30日 19時) (レス) id: 915d2ca6db (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - 咲さん» 最後までありがとうございました(*ﾟ∀ﾟ*)実は！こんな仕掛けをしながら書いてました（笑）みんながみんなそれぞれ一番幸せになれる場所に落ち着いたかなぁと思っているので、同じように思っていただけて良かったです♪ (2016年12月30日 19時) (レス) id: 915d2ca6db (このIDを非表示/違反報告)
*-eni-*(プロフ) - 完結おめでとうございます(*ﾟωﾟ)主人公ちゃんとまぁくん、そして、予想外だった和くんと香奈子さんΣ(・∀・ノ)ノ どっちも幸せになれたので良かったですっ♪ (2016年12月12日 0時) (レス) id: aaada8bfdf (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 完結おめでとうございます！紺野ちゃんの想いが通じて良かったです！(*´∀｀) 二宮がまさか香奈子さんが好きだったとはΣ(゜Д゜)でも想いを伝えられて良かった(笑)このお話は読んでいて元気を貰えました！とっても楽しかったです(*^▽^*) (2016年12月11日 21時) (レス) id: aebdb910e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：.
| 作成日時：2016年11月30日 17時
