【華鬼】～もう一人の花嫁～ (ページ14)

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死を覚悟して～お母さんサイド～ページ14

ああ。。。

これで死んじゃうけど最後に娘達を守る事ができて本当に良かった。。。

二人揃って。。。

神無。。。

Aを連れてかれてしまって泣き崩れた私を優しいあなたは励ましてくれたのにあんな態度をとってしまって。。。

花の印を見るのも嫌だった。。。あなたも16年後の今日あの鬼が迎えに来る約束を思い出してしまうから

あなたには何の罪も無かったのにね。。。

今まで母親らしいことはほとんどしてあげられなくてごめんね。。。

ごめんなさい。。。

A。。。

大きくなったわね。。。

私ともあの人とも血液型もDNAが違うのに。。。

神無と一緒に生まれてきてくれてありがとう。。。

二人共。。。

こんな母親でごめんね。。。

どうか幸せになって。。。

【神無】『お母さあああ～ん！(駆け出す)』

その時だった。。。

【華鬼】『Σ！？くっ。。。』

突然、鬼が私から離れた所に後ずさっていた。。。

違う。。。

鬼が後ろに吹き飛んだらしい。。。

これは。。。

【貴方】『ママンに手出しさせない！(華鬼の前まで移動して)』

A！？

【華鬼】『貴様が先か？』

そう言って彼女に向かって腕を振り上げた。。。

【神無・母】『『やめてえええ～！(叫ぶ)』』

その時だった。。。

【？】『いい加減にしとけや！華鬼！』

あれは、神無を迎えに来た士都麻という鬼があの鬼を腕を掴んでAを助けてくれた。。。

【？】『庇護翼の前で花嫁を傷つけようだなんていい度胸じゃん？』

幼そうな顔立ちしてるコがAの前に守ってくれた。。。

【？】『私達でよろしければお相手いたしましょう！』

白衣を着た人が私と神無を守るように私達の前に立っていた。。。

この人達あの鬼の仲間じゃないの？

あの鬼は来た鬼？3人に視線を向けると腕を振り払い。。。

【華鬼】『今夜が楽しみだな』

その言葉を残して歩き去ってしまった。。。

16年振りに会ったけど怖くて震えが止まらなかった。。。

私の所に駆け寄ってきた娘達を私はギュッと抱き締めた。。。