【華鬼】～もう一人の花嫁～ (ページ16)

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婚礼準備～主人公サイド～ページ16

ママンに会えて良かった。。。

ママンは、三翼からめちゃ説得され高槻先生が呼んでくれたタクシーに乗り帰った。。。

近い内に会いに行くことを告げたらお母さんニコッとしてくれた。。。

空が暗くなってきてあたし達は三翼に連れられ婚姻の儀が執り行われる場所にやってきたんだけど。。。

ここから先は二人で行くように言われ不安いっぱいのあたし達。。。

【麗二】『大丈夫ですよ。お披露目のようなものですから』

【水羽】『しきたりみたいなもので誰でも通る道だから。。。本当にそんなに身構えなくて大丈夫だよ』

形だけの意味しかないならやめりゃあいいじゃん。。。

建物の中に入ってすぐに玄関先には優しそうに微笑む女性が1人立っていた。。。

【？】『いらっしゃいませ、お待ちしておりました。私は佐原もえぎ(さはらもえぎ)と申します。婚礼の準備をお手伝いさせていただきます。』

凄く綺麗な人。。。

彼女も鬼の花嫁なのかな？

もえぎさんに慰められながら体を清めるために風呂場にやってきた。。。

そこには数人の女性がいたんだけど。。。体洗うのにこんなに人いる！？

超～！嫌なんだけど。。。

いくら女同士でもさ。。。

なんか値踏みでもするかのようにじろじろ見てるんだけど。。。

何？

なんか笑ってるだけど。。。

【花嫁A】『何？双子だって聞いていたけど雰囲気だけ似ていて後は全然似てないわね！鬼頭の花嫁達っていうからどんな美人が来るかと思ったら。。。』

はあ？

何？超～失礼じゃない？こいつ。。。

【花嫁B】『さっさと服を脱ぎなさいよ！』

嘲笑いながら服を無理矢理脱がされるお姉ちゃん。。。

彼女の体を見て更にその笑みが深くなるこいつら。。。

お姉ちゃんの身体には今まで自分を守るために沢山の傷跡があった。。。

一生懸命に傷を隠すお姉ちゃんをまた花嫁が更に追い詰める。。。

【花嫁C】『こんな傷物の女が鬼頭の花嫁になるなんて。。。資格ないわね(笑)あー嫌だ～！ほら！あんたも脱ぎな！』

その場に笑い声が響く。。。

【貴方】『黙れ。。。(ﾊﾟﾘﾝ／浴室の鏡が割れる)

【花嫁A】『Σきゃあ！？な、何？』

【貴方】『黙れって言ってるんだよ。。。あんたらさ～黙って聞いてれば。。。(姉を自分の方に引き寄せながら花嫁達を睨む)

てめえらにどんだけの魅力があんだよ？

言っとくけど。。。魅力もくそもねーよ！