【私たちはどうかしている】～真紅の茨道～ (ページ13)

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契約～夢主サイド～ページ13

【椿】『へぇ、あんたも来たんだな。。。』

【貴方】『最初に話すことがそれなんですか？

貴方、一体どういうつもりなんです？』

【椿】『同じなんだよ。。。

あんたとあの女の考えている事は。。。』

【貴方】『あの方も常連の方なんですか？』

【椿】『あの女は職人だ。。。

ある所で会ってここに手土産を頼んだら【新月】を持ってきたんだ。。。』

【貴方】『黒い羊羮。。。』

【椿】『あんた達の言う通り。。。

この店は、一見美しく見えるかもしれないが。。。

中は汚い泥が詰まっている。。。

だが、この手で輝かせてみせる。。。

近い内に必ずこの店を俺のものにする！

あんたもあの女も。。。(スッ/赤い手帳を取り出し)

それぞれ利用価値があるからな。。。』

【貴方】『手帳の中を見たのね？

だから。。。あの女の人やあたしに結婚の申し込みを？

ちょっと待って！栞は？あの子とはそもそも結婚する気は無かったって事？』

【椿】『あぁ。。。

俺は破談にする為なら誰でも良かった。。。

今回の結婚式の目的は宣戦布告をする事だったんだよ！

あんたは遅れたから紹介出来なかったが。。。

うちの親戚連中の顔ときたら傑作だったからな。。。』

なんて男なの。。。

椿って。。。

【椿】『で？(スッ/こちらに近づき)

あの女は、俺の結婚の申し込みを受け入れた。。。

お前は？どーするんだ？』

普通なら。。。

こんな考えを持った男と一緒にいたいなんて思わないだろう。。。

友人の栞を最初から捨てようとした男。。。

【約束だよ！】

Σ！？

今、なんで夢に出てきたあの子の言葉が！？

どうしてだろう。。。？

この男をこのままにしたらいけない気がした。。。

あの女の人は、どういうつもりでこの人との結婚を承諾したかはわからない。。。

けど、これだけは言える！

これ以上この男の犠牲になったら駄目。。。

あたしは。。。

【貴方】『よろしくお願いします(スッ/両手を椿の頬に当て)』

そう言ってすぐに、【契約】という意味で彼にキスをした。。。

キスをしながら彼の首に手を回す。。。

深まる口づけ。。。

本当にどうかしている。。。