希望へ～ユノ～第８章 (ページ5)

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222話　釘づけページ5

　
大きなホテルに到着して
フロントで手続きを済ませる

天井が高く広いロビーはベージュを基調にして
緑を多く配置した、まさにリゾートホテル

私の部屋は6階、河野君はその斜め前だった
「じゃあ後で」と各部屋に入る

「わぁ～～(^^)」素敵！仕事で来た事忘れそう
大きな窓ガラスの向こうは広めのテラス
椅子とテーブルが置いてある

そのテラスからは青い青い海が一面に広がる
「沖縄だ～～」思わず声に出してしまった//

ベッドは大きめのセミダブル
真っ白なシーツにベージュのベッドカバー

荷物を置いてテラスに出た時、携帯が鳴る

～♪この想いを伝えたいのに～Ooo baby♪
なぜか素直に声に出せない～♪

ユノだ♪

YN【A？ホテル着いた？】

久しぶりに聞くその声は低く優しく耳に響いた

「.....あ...うん、着いたよ」

YN【どうした？疲れたか？何号室？】

「ううん、大丈夫(^^)623号室だよ」

YN「そっか、俺は807....
一人部屋にしてもらったから♪
早く会いたいよ....】

「仕事頑張ってはやく終らせようね」

コンコン

「誰か来たみたいだから」

YN【誰？男は部屋に入れるなよ】

「わかってる♪」

電話を切ってドアを開けると
河野君が立っていた

河野「連絡ありました
今から昼食をとりながら打合せです」

「行こうか」

3階の会議室のような部屋に入ると
もう、何人ものスタッフがテーブルで
お弁当を食べていた

若い男のADさんがお弁当を手渡してくれる
お礼と簡単に自己紹介を言って
河野君とお弁当を食べる

次々に入ってくるスタッフさんに
頭を下げながら目はユノを探してしまう

部屋の外が騒がしくなって...
来たかも♪そう思った時
ジュンス、ユチョンに続いてユノが入ってきた

ユノッ！思わず声がでそうになるのを飲み込む
次の瞬間固まった....

......ユノの腕に女の子の手が絡まってる...
ドキンッ！って本当に心臓が音をたてた気がした

ちょっと照れたようなユノに腕を絡める女の子は
ショートパンツにおへそが完全に見える
短いタンクトップで胸の谷間が綺麗に見えていて
目が印象的な綺麗な女の子だった

会いたくて会いたくてやっと目にした
８日ぶりのユノの姿だった.....

目が釘づけになるってこういう事？
河野君に声をかけられるまで凝視してしまった...

河野「食べないんですか？顔色悪いですよ？」

「え.....あ、食べるよ(^^)大丈夫♪」

俯いて味のしなくなったお弁当を
無理やり半分ほど食べた