明日があるなら２ (ページ32)

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手の温もり S ページ32

智くんがこんなに喋ってるの、久しぶりに見たかも(笑)

俺を必要としてくれて、本当に嬉しかった

ずっと抱き締められてるけど、さすがにエグいよね(笑)

翔「智くん、ありがとう」

智「ううん。辞めたくないって言ってくれて良かった。それより、頭は？どの位痛いの？」

心配してくれる人がいて、俺は本当に幸せだ

翔「結構痛いかも…」

智「素直でよろしい。これからはちゃんと、みんなを頼るんだよ？」

翔「頑張る」

智「ふふっ…じゃあ横になってな？頭撫でてあげるから」

翔「ふふっ…撫でてくれるの？(笑)」

俺が横になったら、マジで頭を撫で始めた(笑)

恥ずかしいけど、今はその手の温もりが欲しかった

しばらく撫でてくれてたんだけど、どうも頭痛は収まらない

やっぱり最近酷いな…

智「酷くなってきた？」

俺の表情で察したのか、智が声をかけてきた

翔「うん。ちょっとね…」

智「おいらどうしたらいい？撫でるの辞めた方がいい？」

翔「大丈夫だよ。でも、一応先生に診てもらおっかな………」

智「じゃあ、おいら先生呼んで来る！」

翔「あっ、智くんナースコー………」

どうやら、智くんに俺の声は聞こえてなかったみたいだ(笑)

バタバタと病室を出て行った＿＿＿＿＿