明日があるなら２ (ページ31)

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聞きたかった言葉 O ページ31

ニノが帰った後の病室に翔くんと2人＿＿＿

翔くんは静かに寝息を立てている

おいらはベットサイドの椅子に座って、翔くんの寝顔を眺めていた

本当に昔から可愛い寝息だ(笑)

起きたら、まず始めになんて言おうか………

そんな事を考えていたら、急に翔くんの寝顔が険しくなった

起こした方がいいのかな……

智「翔くん？翔くん？大丈夫？」

翔くんはゆっくり目を開けた

翔「智くん？なんで……」

智「いや……それは……うん。それまた後で。それより大丈夫？魘されてたけど…」

翔「大丈夫。気にしないで……」

そう、こうやって隠すんだ＿＿＿＿＿
今なら分かる＿＿＿＿＿

智「ねえ、もうお互い遠慮するのやめよう？具合悪いんでしょ？」

すると、何かをちょっと躊躇ったけど、翔くんも素直に話してくれた

翔「ごめん……ちょっと頭痛い……。でも大丈夫だから。もう遅いし、智くんも帰りなよ。今日はごめんね。これからの事は後日、ちゃんと話すから。本当に…智「翔くん！」

智「もう我慢しないでよ！おいら翔くんが居なくなるなんて嫌だよ！ねぇ、翔くんが居なくなったら、誰が番組仕切るの？誰がラップするの？誰がおいらの隣でサポートしてくれるの？
＿＿＿＿＿＿＿＿＿おいら嫌だよ。ねぇ、翔くんお願いだから辞めるなんて言わないで！」

気づいたら、思いっきり翔くんを抱き締めて泣いていた

翔「智くん＿＿＿＿＿」

智「さっきはあんな事言ったけど、おいら、翔くんが嵐辞めるなんて許さないから」

言えた…
思ってる事全部。

翔「智くん。俺も辞めたくない。本当はずっと5人で笑ってたい。でもこのままだったら、みんなに迷惑かける事になる。そんなの俺は絶対に嫌なんだ。今まではなんとか自分の身体を誤魔化しながらやってきたけど、それもいつまで続くか分からない。そんな奴、嵐に置いてくれる？」

バカだなぁ……
当たり前じゃん

智「もちろん！当たり前だよ。辞めるって言っても、辞めさせないから」

聞きたかった言葉がやっと聞けて、おいらは改めて翔くんを抱き締めた＿＿＿＿＿＿＿＿＿