【七つの大罪】村外れの大罪 (ページ9)

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Great criminal_07 ページ9

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メリ「此処まで来れば大丈夫だな。
ディアンヌ、二人は無事か?」

ディ「うん、大丈夫みたいだよ」

霧の都から全力疾走で逃げてきたメリオダスがエリザベスを抱えて豚の帽子亭に入り込む。

エリザベスを下ろしたあと、ディアンヌの肩へ飛び移り二人が無事だとわかると少しだけ笑った。

『もうっ、ギル坊だかギルサンダーだか知らないけど聖騎士とかあり得ない！』

「アンタ思い切り技食らわせたくせによく言うわね」

メリ「悪いな、今は他の聖騎士もオレたちを見るとあんな感じなんだ」

ビシッとメリオダスを指差すAに呆れたリオナが冷たく言い放った。

そんな二人を見て肩を竦めたメリオダスが飄々とした表情で笑う。

エリ「あ、あのっ！お二人ともお怪我はありませんか…?」

ディ「特にリオナ、雷系の技ダメなのに大丈夫!?」

メリオダスを押し退け、エリザベスとディアンヌが二人へと詰め寄る。

大丈夫、と言っても看板娘たちは止まらず瞬く間に治療を施され唖然とする二人が面白い。

と密かにメリオダスは思っていた。
戯れる美少女は美しきかな。

エリ「私はエリザベスです」

『僕はA！』

「私はリオナよ」

ひと段落しておしとやかにエリザベスが。

元気いっぱいにAが。

相変わらずの無表情でリオナがそれぞれ自己紹介を終え、いざ話し合い。

メリ「それで、だ。
次は死者の都が目的地なんだ」

ディ「あ、バンは二階で寝てるよ！」

「…そう、彼奴居るのね」

リオナが小さく呟いた途端、ビュオオッと吹くはずのない冷たい風が店内とメリオダスたちの間を通り過ぎる。

その表情は絶対零度にも勝てるほどに冷たかった。

『…ねむ……』