【七つの大罪】村外れの大罪 (ページ6)

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Great criminal_04 ページ6

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団長や王女さん、それにホークと｢いないね～｣なんて話しつつ進んでいると声が聞こえてきた。

『…君たちは、誰?』

「誰であろうと、勝手に私たちの場所に入って来るなんて許されないわ」

エリ「え…!? い、いったい何処から…!?」

姿は見えないけれど多分、数メートル先に誰かがいる。

キョロキョロと落ち着かない王女さんに「大丈夫」と言って目の前の見えない相手を睨んだ。

ディ「君たちこそ、いきなりそれは失礼じゃないの?

そもそもボクたちは仲間に会いに来ただけなんだよ?」

メリ「ディアンヌ落ち着けって、勝手に入ったのは謝る」

ボクをチラリと見上げてから見えない相手に謝る団長を見てちょっと反省。

…あれ、この子たちはこの森に住んでるのかな?

『…仲間? 残念だけど、君たちの探し人はきっといないよ。

ね?』

「そうね、一週間ほど前に聖騎士が一人来たくらいで他には誰も来てないもの」

ホーク「無駄足かよ!?」

ホークが騒ぐ声を聞き流しながら思わず表情を曇らせてしまう。

一度だけしか会ったことはないけれど凄く強くて、片方はアイツと凄く仲が悪かったなぁ。

会いたかった、な…

エリ「ディアンヌ様…きゃっ…!?」

『へぶっ！』

「ん?」

メリ「霧がちょっと晴れた、な……?」

勢い良く風が吹き、次に目を開けると驚きで固まる団長。

鮮やかなオレンジを微かな太陽に反射させながら何故か顔を押さえている十代前半くらいの女の子。

綺麗な水色の髪をふわりとなびかせ、不思議そうにボク等を見つめる十代後半くらいの女性が目に映った。

ディ「会え、た…っ！」