【七つの大罪】村外れの大罪 (ページ5)

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Great criminal_03 ページ5

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ディ「あの子たちに会うのは何年ぶりかな?」

メリ「少なくとも10年は経ってるな、あの日もアイツ等来てなかったし」

濃い霧で目の前も見えない道をエリザベスたちと進んで行くが探し人たちは見つからない。

基本的に目立つことも、キブアンドテイクにならないことにも全て蔑ろにするアイツ等だから当然っちゃ当然だけどな。

エリ「あの、お二人が話している方々は一体どのような方々なのですか…?」

ディ「うーん…一言で表すと「月と夕日」、かなぁ…団長?」

メリ「だな」

おずおずと遠慮がちに聞いてきたエリザベスにそう答えてからもう一度前を見る。

終わりの見えない迷宮のような都、「聖騎士が知らないから」なんて単純な理由じゃ、ないんだろうな…。

ディ「二人はね、すっごく強くてボクの憧れなんだぁ…っ」

エリ「ディアンヌ様が言うなら本当に凄い方々なのですね…！」

まだ見ぬ二人の大罪人を思い浮かべて語らう女子はなんとも素晴らしい。

ポリポリと頬を軽く掻いてかろうじて見える大木を見上げると一瞬、本当に一瞬鮮やかなオレンジと水色が見えた気がした。

メリ「…気のせい、か」