君なしじゃ生きられない (ページ6)

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俺は光のほっぺを手で包み込んで、むにゅむにゅと動かした。

「やめろ～～」っていつもみたいに照れながら笑ってくれるから嬉しい。

さっきみたいに俺の膝の間に光を置き、後ろから抱きしめながらたわいもない話をする。

しばらくしてすっかり涙も引っ込んだ光は、突然ぐるんと俺の方を振り返ると、「おふろはいろ」とニッコリした。

この甘えたモードの時は、光は1人で服も脱げなければ体も洗えない。

だから俺たちは2人で一緒にお風呂に入る。
普段の光だったら、恥ずかしいって言って絶対一緒になんて入ってくれないけど、今だけは特別。

でも、問題は俺の方で。

正直、恋人の裸を見て何も思わないわけがない。
だけど今の光にそういうことするのはどうしても自分が許さない。

心が弱って、俺の愛情を必死に欲している状態の彼に体を求めるなんて、彼の気持ちを利用するみたいで、したくなかった。

だけど気持ちは抑えられないから、俺は必死に平静を装って彼の服を脱がし、彼の髪を洗い、体を洗い、湯船はせめてもの目隠しにと泡風呂にしている。

それが光はお気に入りみたいで。
俺の集めたお風呂に浮かべる人形を泡の中に隠し探し出しては、楽しそうに笑っている。

平静を装うのは大変だけど、こんな風に光がケラケラ笑ってくれるのが嬉しくてたまらない。

お風呂からあがってからは、彼の体を拭き、服を着させ、ドライヤーをして髪を乾かしてあげた。