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マミ「え、またアイドル?あんた好きだね〜」
A「好きじゃないよ、むしろ2度と嫌だよ本当なんでなのよ〜」
マミ「もう日本帰ってきなよ(笑)」
A「それは、いやだ」
唯一の親友に今日のことを話す
色々あって他の友達はいなくなった
"また"なんて言われるのは
心外だけど
わたしが日本から逃げた理由
アイドルなんて言ったら大袈裟だけど
元カレは地下アイドルグループの1人だった
結局ファンにバレてSNSから
全てを晒されたわたしは
恐ろしいほどの叩きにあった
ぶす
死ね
消えろ
毎日おびただしい量の
ダイレクトメッセージに無言電話
どこから漏れたのかわからないほどの
プライベートな写真や映像
友達すら信じられなくなって
疑心暗鬼になっても彼のことだけは信じてたのに
最終的には
「重い」
なんてフラれる始末
ほんとこりごりだった。
地下でこれよ?
わざわざ韓国まで逃げてきたのに
今度はあのBTSって
まあ、テヒョンに初めて会った時は
その存在すら知らなかったんだけど…
だいたいアイドルなんて興味もなければ
TVもほとんど見ない
だからたまたま見た雑誌に
テヒョンが映っていた時は
死ぬほどびっくりした
それと同時にいつもとは違う
雑誌の中のテヒョンにまたドキドキした
////
…いや、無理。絶対無理。無理無理無理無理
マミ「じゃーなんではっきりフラないのよ」
A「だって〜(T_T)」
マミ「わかった、わかったから泣くな。もう諦めなさいそうゆう運命なのよAは。アイドルだからとかじゃなくてテヒョンさんをどう思ってるか、ちゃんと考えな、じゃ、おやすみ〜」
どう思ってるか、って
そんなのわかってる
でもその先が怖いんだよ…
プーップーッ
切られた電話が虚しく鳴り響く
.
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作者名:amochimu | 作成日時:2021年2月17日 0時