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初めてきた遊園地
さすがにベタじゃない？
って思ったけど
グクが絶対大丈夫だっていうから
連れてきた
思いの外喜んでくれて
ジェットコースターなんかに乗ったら
もうさっきまでの不安やシラフの緊張なんて
どこにもなくなって
ただヌナとの時間を楽しんだ
自然と繋がれるようになった手
半分こで食べるソフトクリームとか
あまりにもヌナが楽しそうに笑うから
この時間が一生続けばいいな、なんて
グクが持ってた少女漫画みたいな事を考えた
A「テヒョナ、次あれ乗ろう！」
ヌナが指さした先には
キラキラ光る観覧車
そろそろ日も暮れて
ロマンチックなデートには
最高のエンディングなんだろうけど…
僕ちょっと高いところ苦手;;
あぁ、でもヌナは夜景とか好きだよね
キラキラしてるものが好きで
本当女の子らしい
観覧車に乗り込むと
キラキラした夜景を
キラキラした目で見つめる
僕の愛しい人
A「テヒョナ見て、すごい綺麗〜！！」
「うん、本当に綺麗」
A「あ！あそこもすごい！見て！って全然見てないじゃん(￣^￣)」
「見てるよずっと、本当に綺麗ヌナ」
僕にとっては夜景なんかより、
ヌナのほうがずっとキラキラしてて
ずっと眩しくて、目が離せないんだ
A「なに言ってんのパボ///」
そう言ってまた外の景色に
視線を落とすからたまらなくなって
僕を見てほしくて隣に座る
A「テヒョナ…」
今その上目遣いは反則じゃない？
僕と同じようにドキドキしてるのかな
そんな目で見ないでよ
あぁ、ごめんヌナ
もう我慢できない
唇に軽く触れる程度のキスを落とす
ドクンーッ
子供みたいなキスに
こんなにドキドキするのは初めだった
「A、好きだよ」
初めてヌナの名前を呼ぶ
A「…うん」
うん、って…なに(T_T)
でもそれ以上は聞けなくて
こんな顔見られたくないから
夜景に視線をうつした
あぁ、夜景ってこんなに綺麗なんだ
.
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作者名：amochimu | 作成日時：2021年2月17日 0時
