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ザーーッ
あれは今日みたいに突然降り出した
僕の嫌いな、雨の日だった
久しぶりの日本でのライブの後
小腹がすいた僕はホテルに来る途中に
通った近くのコンビニに行くはずだった
突然降り出した雨
雨宿りできる場所を探して
闇雲に走ったら
まぁ俗に言う、迷子ってやつ
あーちんちゃ、
こんな日に限ってスマホは
ホテルに忘れてきてて
近いと思っていたコンビニは
見当たらない
それどころか人もほとんど通らない
どーしよう、まじでここどこ？
雨に濡れた服はどんどん冷たくなって
簡単に僕の体温を奪っていく
あー本当にどうしよう…
寒さと不安に押しつぶされて
座り込んでいた時
突然雨が止んだ
ふと、顔を上げると
目の前には真っ赤な景色が浮かんでいた
A「…大丈夫ですか？」
JM「あ…えっ…と…大丈夫、じゃない、です」
僕の雨を止めてくれたのは
真っ赤な傘をさした人だった
A「どうしたの？」
JM「あ〜あの…ホテル…ドコ、わっからなく、て」
なんとか覚えたての日本語で必死に伝えてみる
A「한국 사람입니까?(韓国人ですか？)」
JM「えっ？話せるの？」
A「へへ、ちょっとだけ」
そう言って笑った君が女神のように見えたんだ
それからホテルまでの道を調べてくれて
ホテルまで送ってくれた君
ホテルについたらメンバーが心配して
ロビーに集まってて
安心してメンバーに駆け寄った
振り向くと安心したように笑って
赤い傘をさした君は歩いて行った
.
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作者名：amochimu | 作成日時：2021年2月17日 0時
