恋、始めまして『染谷勇次郎』

せぶん...だよね？ ページ8

貴「ゆーうじろ！........って..ありゃ。寝てる？」




勇「すー........」








時計を見るとあれから約30分




髪を乾かすのに大分時間を費やしたが新記録である









貴「うぁぁ.....綺麗な寝顔しちゃって......勇次郎め」







言葉で伝わるだろうか。この綺麗さが



あえていうなら「線対称」というか......まつげ長いし....肌白いし。
アイドルになれるのも、納得の顔面だ







写真を撮ろうにもスマホを2階に置いてきたことを思い出してああっ！と頭を抱える






貴「そういえば、愛蔵が勇次郎はよく寝る奴だーって言ってたっけ」






髪が頬にかかって邪魔そうに顔を歪めていたので。髪を耳にかけてあげるとゆっくりと勇次郎が目を開いた







勇「んー.....出たの....？」




貴「うん、もう寝よっか？9時だし」







そう言って腕を引くけど勇次郎は「え......ゲームは...？」と動こうとしない



だって眠そうだもん貴方。ゲームなんてしちゃダメだよ......





貴「明日やろ！ね？」




彼の前にしゃがみこんで何とか動いてもらおうとすると







貴「！？......きゃ...！」







その時は突然やってきて。勇次郎に急に抱き締められた






貴「ゆう....じろう...？」




抱き締められる。というより座ったまま私に覆い被さった感じであるが



耳に吐息をかけるのだ。これがわざとなのかは分からないけど非常にくすぐったい









勇「........A」





貴「な.....何...？」







勇「僕ら、今は夫婦でしょう？」







貴「そ....それがどうかしたの？」









そう、ふわふわした声で言われる



夫婦だけど.....それがどうかしたのだろうか？








そう思っているとふふ、と勇次郎が笑った







勇「じゃ......何してもいいわけだ？」









その瞬間。心臓が大きく波打った気がした









貴「え....？........ちょ。なにす......ひゃ？！」









耳を舐められて。音がリアルに響いてくる









貴「勇次郎！？ね....寝るんじゃないの！？」








勇「Aさ、夫婦ってどんなことするか分かってるの？」

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