番外編 ページ42
勇「A、入るよ」
貴「.....！！！....どぞ！！」
握っていた写真集を枕の後ろに隠してにわかな笑顔を作る
冷や汗はダラダラだが。勇次郎は特に気にせず部屋に入ってきた
私の部屋を見回すように見て、持っていたお盆を少しあげた
勇「瑠璃さんがお寿司握ってくれたんだけど、食べる？」
貴「っ！食べる！」
先程から何も食べてないAは目を輝かせてお盆を受けとる
勇次郎はAの隣に座った
勇「........」
貴「.....ん？そういえば私の部屋入るの初めてか！だからそんなに余所余所しいのか！」
ムグムグと口に寿司を溜め込みながら勇次郎を指差す
勇次郎は頬をかいてAの口についた米粒をとってやった
勇「....ま、ね。結構綺麗にしてるじゃん。......可愛い」
貴「何処を回収すれば可愛くなるのかね.......」
もうこの言葉を返す気力も否定する気力もないわ
寿司をあっという間にたいらげたAはお盆に置いてあったピノを手に取る
外を見ると、月が真ん丸に輝いていた
貴「ゆうじろっ、ベランダで一緒に食べよーよ。ね？」
勇「へ？ああ、うん.......もらう」
勇次郎の腕を引っ張ってベランダに出る
心地いい夜風が全身を撫でて、涼しさを脳が感じとる
ばり、とピノを開封すると１つを楊子に刺して勇次郎の口元に持っていく
素直に食べる勇次郎が可愛くて
ふふ、と笑いが溢れた
勇「何笑ってんの？」
いや？と返そうとすると勇次郎の口の端にチョコがついているのが目に留まる
ついてるよ、と笑うとピノを食べる
勇次郎は私をじっ、と見つめると顔を近付けてきた
貴「へぁっ！？...な、なんだね？」
勇「こっち、来て」
す、と手を広げてくる勇次郎の腕の中に大人しく入るとぎゅーっと抱き締められる
ハグとか、キスとか大好きなのだ勇次郎は
勇「.....かわい」
貴「いいや？私なんて釣り合わないくらいなのに」
む、Aは可愛いの
と言う勇次郎は私に顔を近付けてくる
そ、と目を閉じると温かいものが唇に触れる
いつもの感触なのに、なんだか今日は特別な感じがした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 125人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆい - 評価つけました！ところで「操」って読み方は”そう”か“みさお”のどっちですか？w (2018年12月1日 17時) (
レス) id: f8db7797b8 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - 凛さん» いやあ、あれに勝るイケメンってもうないと思います(笑)でもそう思って頂けたのなら光栄です(´フ`)ゝ (2018年5月16日 22時) (レス) id: 995cf675ed (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 私も「恋をしよう」聞きましたけど、すごいイケメンでイケボでしたよねー！ソーダさんの作品も負けないくらいイケメンです (2018年5月16日 21時) (レス) id: 9ba27b7b63 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - 凛さん» いやあ....凛さんすみません。お詫び申し上げます(_ _)ﾍﾟｺﾘ (2018年5月16日 0時) (レス) id: 995cf675ed (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - まきびしさん» ありがとうございます。まきびしさん！！いやぁ.....そんなことないですから....全部私の願望ですし。.......でも『恋をしよう』がイケメンでした！！！ (2018年5月16日 0時) (レス) id: 995cf675ed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ソーダ | 作者ホームページ：
作成日時：2018年3月26日 16時
