恋、始めまして『染谷勇次郎』

さんじゅー ページ31

貴「これからお仕事の予定ある？」



勇「んーん、今日と明日はもう無い。
.....でもなんで？」









ごろりと私の方に寝返りを打って私の手をいじり始めた




床に勇次郎の青い髪がかかる。私を目だけで見上げるので普通に可愛かった







勇「ねぇ。.....なんで？」








急に起き上がったかと思ったら今度は正面から抱き締められる。今度はどうやら髪をいじり始めたようだ




肩に顎を置いて髪をくるくるさせたりして遊んでいる









貴「あのね、勇次郎疲れてるでしょ？
だから明日は1日中勇次郎のお世話してあげたいなって思って。コケにしていいよ！！」









勇次郎の癒しにちょっと足されるといいけどな、なんて






厚かましいかな？









勇次郎はぽかん、と口を開けて私を見た






貴「いっ、いやいやいや！！いいんだよ！！？一人でいたいなら全然それでいいし、いやでもむしろそっちの方がいいか。あはは.......」







今の忘れて、と言おうとすると勇次郎はぱああっ、と明るい表情をした









ぎゅ、と私にキツく抱きついて小刻みに揺らされる






勇「ほんとに！？いいの！？お願いしていいの！？」








キラキラした瞳に少々の胸キュンを覚え、調子に乗り出す私








貴「い、いいよ......？....その代わり、料理は...！....料理は勘弁してくだせえ....！！」








No more！！と発音良く言うと
えー？と首を傾ける








勇「この前のハンバーグ美味しかったし大丈夫だよ」






貴「油断はいけない！」









こういう期待を一心に背負うと失敗するパティーンなんですよ。わかります？わかります？









勇「じゃあっ、明日うち来て！来なかったら........どうなっても知らないから」







貴「そんな馬鹿な.....」

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