ROUND 228 ページ47
全部の撮影が終わると打ち上げの為に
貸し切りのお店に到着した
数時間して
片付けてから駆け付けたスタッフと再度乾杯すれば
出来上がったみんなと記念撮影した
「まさか
ボコムさんが来るとは思わなかったなぁ……」
せかせかと帰り支度をするベク
「確かに……信じられないよね」
投票の結果は、奇跡的に同数で
サプライズも含め
メインのドラマで兄役のボコムさんに
妹役の私を迎えに来てもらう形で撮影は終わった
ボコムさんのスケジュールの問題で
あの時間まで撮影が伸びてたって事も
今の打ち上げではじめて聞かされた
ぱぱっと帰り支度を終えれば
「そう考えたら豪華だよね」
横で頷いたテヒョン
「じゃ！お先に失礼しますー」
そう3人で頭を下げれば
「またね！」
スタッフや共演者さん達からの挨拶を受けた
「ごめん、先に下で待ってて」
入り口から出る直前
テヒョンが振り返って足を止めた
「うん」
「すぐ行くから」
テヒョンが会場に続く通路に戻って行った
ほんの少しの違和感があったけど
まだ体と頭に残るふわふわした打ち上げの雰囲気に
そこまで思考が回らなかった
「A、いくぞ」
エレベーターのボタンをぽんっと押したベク
「あーぁ、終わっちゃったなぁ」
ベクのがっかりした声と
エレベーターに乗り込めば
「寂しいんじゃないの？会えなくなるから(笑)」
そういつも通り茶化して自分に指を向けてから
エレベーターのガラスに寄りかかったけどー
「んー……」
いつもらしくなく
ちょっと考えた素振りを見せたベクが
B1のボタンを押して
私の隣に寄り添った
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作者名：LINK | 作成日時：2018年6月9日 23時
