ROUND 212 ページ31
衣装に、メイクを終わらせて準備が終わると
会場の至る所で取材やらネット配信やらが始まった
もうオープニングまで時間は無いけど
オープニングさえ終われば
あとは自由な時間になる
エンディングまでいるグループもいれば
自分達が終われば帰るグループもいて
私達は、ドラマの事もあるから最後まで残る事になってたから
自由過ぎる時間は山程あった
だから、私達の取材なんかは後回し
端に置かれた固定カメラや
取材を受ける子達をなんとなく視野に入れながら
設置された会場内を写す画面を見つめてた
SMのグループは、SUPER JUNIORの皆様にexoの皆様
それにNCTの皆様
音の無い、映像だけを映す固定カメラに向けて
愛嬌を見せたりする皆様に
ここまで聞こえる会場内の声
でも、それよりも
気になる違和感があってー
会場内の声が一際大きく聞こえれば
exoの皆様が固定カメラで遊んでいて
「あれ……？」
その違和感が会場の悲鳴とリンクする
パントマイムみたいにジョンインとチャニョルが
2人で寸劇を始めれば
アクセサリーみたいに腰にぶら下げてた物を手に
宇宙のとある剣のように持った紫色に光るペンライト
「ちょっとっ！」
カメラ側に回って
必死に2人の手に持つペンラを指差す
「あぁ、これちょー綺麗だったからさ！
みんなに配った！」
笑顔のチャニョルが手にした薄い紫色のペンラが
さっき皆が漁っていた段ボールを指して
「え！！」
「なに、欲しかった？」
「あーぁ、もう売り切れちゃったよ」
そうギョンスとスホさんが笑った
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作者名：LINK | 作成日時：2018年6月9日 23時
