ROUND 185 ページ4
なんで事務所は黙ってるのか
なんでSMは黙ってるのか
公開されたarmyの気持ちは？
なんの返事もない事に
armyだって、不満を持ってしまうんじゃないの……
私が何か言えた義理じゃない……
だけど
誰かの見えない思いを勘繰れば
嘘でも言葉にしたくない事ばかりが
頭に浮かんでー
テレビ局の策略にも事務所の思惑にも
すべてに精神的に疲れを感じてた
“もしかしたら……”
そんな馬鹿げた空想も
「うん、もしそれなら面白いなっ」
笑いながら聞いてくれるホソクに
怒ってた気持ちが少しずつ鎮まっていった
「ホソクがいてくれて良かった……」
そう笑えば
「だろ？」
そう笑い返してくれるホソク
募らせた行き場の無い思いを
誰かが聞いてくれて
否定でも、拒絶でもなく
ただ笑って聞いてくれるだけで
こんなにも気持ちが落ち着くんだー
「いつでも聞いてやるよ」
そうちょっと得意気に笑ったホソクに頷けばー
ばんっ！
急に練習室のドアが開いて
「A……っ！」
青い顔したマネがテヒ達と入ってきた
「どうしたの……」
唖然と出た言葉は
「いいから行くよ」
エリナの言葉に遮られて
腕を引かれて立ち上がると
「荷物これだけ？」
私のリュックを持ったアナン
「ちょっと待って
急になに？どうしたの？」
慌ただしいみんなに
ホソクも立ち上がると
「まさか、Aから出ると思わなかった」
テヒの言葉に、胸がざわついた
出されたスマホの画面にはー
“exo ベッキョン、Tea.Aと熱愛”の文字が見えて
「A、」
ホソクと視線が合ったのは一瞬で
「ほら、急ごう」
エリナに手を引かれるまま
走るように練習室を後にした
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作者名：LINK | 作成日時：2018年6月9日 23時
