ROUND 210 ページ29
「な……なんで笑うんですかっ！？」
真っ赤になったユウタさんに
何故か、私と一緒に笑うテヨンさん
「いや……なんか可愛いなって……」
「か、可愛いとか……っ」
どんどん崩されるNCT127の皆様と
ユウタさんの印象
「え、ユタヒョンが？」
「……か、可愛い……？」
わざとらしく口元を押さえて
ぷぷって笑ながら
マークくんとヘチャンくんの2人が来れば
隣のブロックから他の皆様もこちら側に来た
「お前ら……」
真っ赤になったユウタさんが
ムスッと膨れた
一気に騒がしくなった席回りに
前の席に腕を乗せて
何気なくぶらぶらっとペンラを振れば
ステージ上のドンへがキメ顔で私に指を向けて
きらっきらの笑顔
「Aさんだからかな？
ペンサ凄すぎ……(笑)」
そう笑ったジェヒョンさん
「……」
微かな疑問に、紫のペンラを見つめた
どうして、NCT127の皆様も
今のドンへも
これを持ってるのが私だって分かってるの？
ベクがみんなにそれを伝えたから？
本当にそれだけ？
私の知らないところで
何かが動いてる予感がする……
けどー
「ね！Aさんはいくつ？ヌナだよね？」
「ダンス、誰に教えてもらってるの？」
「ユタヒョンはAさんのペンなんですよ！」
「うぁ！余計なこと言うなっ！」
わちゃわちゃっとした127の皆様に
圧倒されて
微かな疑問は
すぐに消え失せてしまった
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作者名：LINK | 作成日時：2018年6月9日 23時
