vs 防弾少年団。⑤ (ページ28)

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ROUND　209 ページ28

　
　

自分の中にある気持ちを伝えるのは

どうしてこんなに苦しいんだろう

醜い自分が嫌われるって分かってるから？

少しでも、自分を良い人にみせたいって思うから？

でも、偽ったって上手くいかない時だってある

NCT127の皆様との、ユウタさんとの

せっかくのチャンス

ここで偽ったら、きっとこの距離は永遠に縮まらない

「正直に言えば……羨ましかったんです

ユウタさんを、私に重ねるように見てしまって……」

息が詰まるように苦しくて

ぎゅっと握った手

「なんだ……じゃ、俺と同じですね、」

ユウタさんの声が気まずそうに笑って

「俺も、先輩からAさんの話を聞く度に

自分とは違うな、って重ねてた時がありました」

そうユウタさんの声がすれば

テヒョンの言葉が頭を掠めた

“誰かを羨むことも

誰にでもあるんだ

それは間違いなんかじゃない”

なんだ……そうなんだ……

「なんか、意外です」

そうちょっと気持ちが楽になれば

NCTの皆様への、ユウタさんへの

見え方が変わる

「え？意外？」

焦ったようなユウタさんに

「ステージで完璧なユウタさんしか知らないから」

そう笑えば

「っ……」

ユウタさんの顔が一瞬で真っ赤になった

その可愛い反応に

「っ……ふふっ……」

堪えきれなくて、つい笑ってしまった……

　
　
　