ROUND 205 ページ24
テヒョンの言葉に
少しずつすっきりした頭
私が過去に囚われた考え方を変えない限り
よけいに防弾少年団様を心配にさせて
不安にさせるだけー
テヒョンが言うように
私はきっと
防弾少年団様の背中だけを
迷わずに見ていればいいんだ
たくさん迷惑をかけてきたけど
もっと私がしっかりして
いつか
私がBIGHITにいる事に
意味があるようになりたいってー
みんなに必要とされる人になりたいって
そう思ってたはずだったのに……
人の事を羨んでる暇なんか
私には無いんじゃん……
自分の中の
忘れてた気持ちを取り戻したけどー
それでもまだ
全てを前向きに考えられるようになった訳じゃない……
午後から、通しのリハーサルが行われて
席には見学するアイドルの姿がアリーナを埋めた
立ち位置を確認しながら
オープニングが始まった
暗闇が会場を覆う
もし……
ペンラの光が消えればすぐに分かるなぁ……
私達のグループには
まだ、正式なペンラなんかない
今までは
他のグループのペンラの光がメインで
スティックタイプの薄い紫色のペンラが光る程度
私達のイメージカラーも無くて
デビュー曲のイメージカラーが紫だったから
そのまま薄い紫のイメージが定着したってだけ
会場のライトが演出通りに客席を照らせば
ざわざわっとした客席
遠目からでも確認できる団体が
静かなオープニング中に
わざとらしく歓声をあげた
「きゃーAちゃんこっちむいてぇー！」
「この紫、すげぇきれーじゃん！」
どこからか持ち出した慣用ペンラと
スマホが向けられて
思いっきり手を振る犬が2匹
その回りにはexoの皆様と
隣にはNCT127の皆様
ちょっと離れた位置に防弾少年団様も笑っていて
「人気だね……」
ちょっと呆れたテヒが笑った
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作者名：LINK | 作成日時：2018年6月9日 23時
