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ROUND 201 ページ20
テヒョン side
今までなら
きっと放っておいた
Aだって
1人で考えたい時だってあるだろうって
でも
今回は絶対に引けなかった
溜め込むAだから
考え込むAだから
今の状況でAを1人にさせるほど
オレに気持ちの余裕なんてない
「……本気で怒らせんなよ……」
いい加減、気がついてよ
「……オレがここにいるじゃん……」
他の人と変わらない態度を取られるのは
苦しすぎるよ
オレがAにとって単なる先輩なら
オレはどうしたらそこから抜け出せるの？
Aを知りたいのに
Aの作った壁に阻まれるのは
もうイヤなんだ
「ごめん、テヒョン……」
Aの顔がうつむけば
オレのせいで
Aを悩ませる種を増やしたんじゃないかって
心配になる
でも
苦しいオレの頭は
すぐにくだらない事ばかり考える
オレじゃなくて
グクがここにいたら？
ベッキョンさんがここにいたら？
もっと、Aは素直なんじゃないのー
悔しくて、キツい気持ちを落ち着かせるように
目を閉じる
そんな風に誰かと自分を比べるくらいなら
そんな壁、無理したってオレが崩せばいいんだ
ベッキョンさんとの会話を乱れた頭で思い出す
“そんなんで
Aの事、守れんの？”
あの時、約束したんだ
それを実現させるには
Aを守る為に
オレが変わらなきゃいけないんだ
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作者名：LINK | 作成日時：2018年6月9日 23時
