今日:21 hit、昨日:3 hit、合計:149,186 hit
小｜中｜大
ROUND 199 ページ18
「コラボ、中止になった」
「……そっか……」
テヒョンの声に、ただ肩を落とした
“テヒョンの怪我の事を心配して中止にした”
なんて……今更、下手な嘘は聞きたくない
もし、本気でそう思って動いたなら
遅すぎる
ベクと私の熱愛報道のおかげで
コラボをしてまで宣伝しなくたって
良い形だろうが悪い形だろうが
ドラマは話題になる
勿論、今回の音楽番組だって同じ
もしかしたら
交際宣言や公開恋愛が始まるんじゃないか
もし、そんな事があれば
ベクの事も、私の事も叩きたいだけ叩ける
ファンだろうが、そうじゃなかろうが
そんなのはもう関係ない
下世話な期待が視聴率を上げる事ぐらい分かってる
「その代わりに
コラボの時間帯に3人でMCするって話になってるみたい」
テヒョンの言葉に
なに……それ……
そう思えば、ステージを見つめる目に力が入る
それじゃ、私は視聴率を上げる道具みたい……
まるで見世物と同じ
私達には、アイドルとして生きる権利なんてないの？
好きなように思い、動く事は
勝手だって怒られて
誰かの決めた言葉に左右されて
都合が悪くなれば切り捨てられてー
全部を押さえ込まれても
ステージで笑ってさえいればいいの？
そんなんで
私は、アイドルとして
ちゃんとファンのみんなに何かを残せるの？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 453人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：LINK | 作成日時：2018年6月9日 23時
