ROUND 196 ページ15
最終調整中の会場内
ステージは
後方ステージとメインステージに別れていて
中央の小さめなステージに向かって
左右、中央から3本の花道が用意されていた
「うわぁ……」
ひんやりとした空気と
抜けるくらい広く高い天井
びりっとした電気みたいな緊張が体を駆け抜ける
「緊張するぅー」
「本当っ！」
アナンの声に、大きく頷くエリナ
ピリピリっとしたこの感覚は嫌いじゃないけど
不安にも似た緊張感と
上手く出来るかどうか試されているような感覚に
たまに潰されそうになる
〜♪
大きな音が会場に響いて
ラフな格好の同期のグループが
後方ステージでリハーサル中
ドラマで共演している
あの子のグループ……
そう思えば
ぐっと手に力が入った
「Tea.さん、こちらへー」
彼女達のスタッフとは別のスタッフが
メインステージで呼んだ
サイドの花道からステージに上がれば
見渡す高さに、並んだ空の椅子を眺め歩いた
「よろしくお願いします！」
メインステージでスタッフの説明を受ける
新曲のサビ部分を含めたアレンジオープニングは
中央ステージから始まって
1曲目はサビ前まで中央ステージで
その後、3本の花道を通ってメインステージへ
2曲目は動く事なくメインステージで終了
「じゃ、流れを確認してみましょう」
スタッフに促されて真ん中の花道から
中央ステージに向かえば
「Aさん」
道を塞ぐように
あの子が私を呼んだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 453人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：LINK | 作成日時：2018年6月9日 23時
