ROUND 193 ページ12
私の足取りと同じように
マスコミの波が会場側に動く
許可証を持ってるから
回りの警護に当たるスタッフ達も
下手に動けない雰囲気
ごちゃごちゃとした人に機材が当たって
混雑しだした入り口が
一瞬で塞がりそうになった
圧倒されて足が止まれば
ジミンとナムジュンが
目の前の人の波を押し広げるように掻き分けて
私の背中を押した
無理矢理開けた向こう側から伸びる手に
ぐっと腕を捕まれた
「っ！」
痛いくらいに引かれた先は
ワープしたみたいに会場内
外したイヤフォンに聞こえたのは
「あの位置で止まったら危ないよ」
私の腕を掴んだまま
マスコミを見る呆れたジョンインで
回りにはベク以外のexoの皆様
「なんで……」
私の言葉に
一瞬、不思議そうな顔をしたジョンインが
「なんでだろうね？」
柔らかい笑顔を向けた
不意に目に入った
先に会場に入ったユンギとテヒ
困惑した私に複雑な顔をしたけど
すぐに笑顔を向けてくれた
「ほら、そこ邪魔だよっ？怪我させたいのぉ？」
イーシンの柔らかい笑い声に
すぐに道が開ければ
「すいません、ありがとうございます」
会場内に入ってきたナムジュンが
みんなに頭を下げた
すぐにジミンと一緒に
エリナとアナンも続いてー
「もう大丈夫だから、早く行きなよ」
スホさんの言葉に
「よろしくお願いします」
慌てた素振りでユンギとナムジュン、ジミンは
入り口を背に会場内を走り出した
「これから別の仕事なんだってさ」
「え……」
チャニョルの声に
裏口に向かう防弾少年団様の背中を見送った
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作者名：LINK | 作成日時：2018年6月9日 23時
