ROUND 183 ページ2
あれから何日か過ぎてー
年末の世話しない世の中に
ついていけないくらいに
バタバタと収録が重なった
もう明後日には
年末の音楽番組のリハーサルが行われる
そんな最中
今日は、運良く夜からのTea.の仕事だけ
「はぁ……はぁ……」
朝から練習室で、流れる汗を腕で拭えば
「まぁまぁだなっ」
横で笑うホソク
早い時間からのコラボの練習のはずが
いつの間にか防弾少年団様の新曲の振り付けに変わり
一瞬でぼろぼろになった
「先輩、苦しいっす……はぁ」
「よく言うよ
あんなにコラボは覚えるの遅かったくせに
ほとんど完璧じゃんっ」
機材から流れる音を止めたホソクと
床に座り込んだ
防弾少年団様の新曲、ダンスの映像は
一般に公開されるよりも早く
私に送られて来る
「こうなるって分かってるもん……
予習くらいしておくよ」
「偉い、偉いっ」
それは、覚えとけって暗黙
最初はそんな風に考えなかったけど
いつの間にかそれが当たり前になった
防弾少年団様のダンスを1つクリアする度に
自分のスキルだって上がる
「そーいや、コラボの練習してるけど……
当日はどうすんの？」
ホソクの言葉に
一瞬でムカつく気持ちが沸き上がる
「おー、珍しっ
Aが怒るなんて(笑)」
「え……顔に出てたっ？」
ばばっと両手で頬を押さえて笑えば
「出すぎだろっ」
ホソクも笑った
コラボの話は
あの声明がマスコミによって世間に公開になっても
全然進展しなかった
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作者名：LINK | 作成日時：2018年6月9日 23時
