vs 防弾少年団。④ (ページ9)

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ROUND　141 ページ9

　
　

ナムジュンと半日で残りの解読を終わらせて

次の日には寝ないで台本丸暗記

その甲斐あってか

3話目の撮影が何事もなく無事に終わった

「ちょっと今から付き合わない？」

帰り支度の終わったベクがにっこり笑った

「うん、いいけど……ご飯？」

そう返事をすれば

同じように帰り支度の途中のテヒョンが

一瞬、表情を曇らせた

「いや、飯も行きたいんだけどさっ

テヒョナも時間あんなら」

「オレも？」

ベクの含んだ言葉に

テヒョンを見れば

テヒョンもちょっと驚いた顔をした

「予定ないなら」

ベクの言葉に

テヒョンも頷いたから

特に断る理由も無かったし

素直について行く事にした

テレビ局のスタジオから

exoのマネージャーさんの車に乗り込んだ

スモークの貼られたバンの一番奥

窓側にテヒョンが座って

その横に座れば

前の席にベクが座って

すぐに車は動き出した

「なんか新鮮だわ、メンツが違うと……」

独り言みたいに呟いたベク

「……」

「……」

「あのさ、そんな警戒しないでくんないっ？」

無言の私達にベクが振り返って笑った

「いや、するでしょ……

どこに行くの？」

「すぐに分かるよ」

そうベクが笑えば

前回の投票の事やら

今回の台本が、ベクだったらどうなってたか

そんな他愛もない話で盛り上がった

でも

テヒョンが会話に入ったのは最初だけで

ぱぱっとスマホをいじった後

じっと様子を伺うように

流れる街並みを眺めてた

　
　
　