ROUND 160 ページ28
「ベクとは……
exoのみんなとは、練習期間が被ってたから
先輩、後輩より仲間に近かった……」
SUPER JUNIORは先生みたいで
exoとは同級生みたいでー
「夢の学校に通ってたみたいだったー」
SMの練習生になって
慣れない生活と、言葉と
挫折した日々だったけど
「楽しかった……」
今思えば
楽しかった記憶が甦る
課題のダンスを
見よう見まねで横で踊ったジョンインが
次の日には完璧にマスターしてきて
私の先生になってたり
イーシン達は、“韓国語だよ〜”って言い張って中国語を教えてくれたり
うるさいビーグルは
落ち込んだ時にさらにうるさくまとわりついて
夜中までの居残りが終われば
スホさんやシウちゃんが送ってくれたっけ
セフンとはよく買い出しに行って
みんなの飲み物に紛れこませて
お菓子買って2人でこっそり食べたり
ギョンスは月試験を合格する度に
食べたいご飯を作ってくれた
思い出せば
思い出すだけ
胸の奥が痛い
なんで……楽しかった思い出が
今、こんなに苦しいんだろう……
「今、オレ達のところからデビューした事……
どう思ってるの？」
「え……」
昔の話を腫れ物みたいに扱われてるのは
分かってた
防弾少年団さまや、Tea.のみんなが
気を使ってくれたんだろうし
私がBIGHITに来た時の状態からしたら
SMの話なんか、誰も聞こうとは思わないはず
他の人は私の過去すら知らないから
聞かれる事なんかなかった
だから、今まで
SMの話なんかした事なかったし
昔の話だって
誰にも話さなかった
だけどー
「どうしてそんな事聞くの？」
どうして今なの？
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作者名：LINK | 作成日時：2017年11月24日 22時
