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ROUND 159 ページ27
テヒョン side
あの日
SMの事務所に行かなかったらー
Aとドラマなんか撮らなければ
Aの昔話なんか聞く気にならなかった……
今はオレ達といて
今はオレ達の後輩で
今はAに1番近い位置にいる
それで良かったはずなのに……
Aがデビューすれば
オレ達との仕事以外にも
SMの先輩とー
exoと関わる事も
当たり前だ、って頭にあったけど……
Tea.のデビューが実現すれば
Aの過去への疑問も興味も
前よりも、もっと
聞いちゃいけない、踏み込んじゃいけないような
壁を感じてた
でも
そんな高い見えない壁は
ベッキョンさんの前には無くて……
“オレの知らないAを
ベッキョンさんは知ってる”
そう思うだけで
胸の奥を逆撫でされたみたいに悔しい
「ベッキョンさんとは、仲良かったの……？」
自分の望む答えなんか
Aから出ないのは知ってる
それでも
知りたいんだ
Aの口からー
「ベクとは……1番仲良かった……」
Aの言葉が機械みたいに無機質に聞こえたけど
その時のオレは
そんな事より
自分の中にある想いと向き合う事と
自分を慰める事に必死でー
小さなAの変化に
気がつく余裕なんて無かったんだ
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作者名：LINK | 作成日時：2017年11月24日 22時
