vs 防弾少年団。 (ページ35)

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ROUND　35 ページ35

　
　

「合わないのかなって……思う

みんなが思うような、理想の後輩に全然なれてないからー」

「理想の後輩って？」

グクのイラッとした顔に

やっぱり、話さなきゃ良かったって後悔した

こんな話をして

もし、情けでみんなが思う理想の後輩のレベルが下げられたって

嬉しくもなんともない

「はぁ……」

ただ、目を合わせられなくなって

下を向いたまま溜め息をついた

「オレ達が、Aを迷惑に感じてるって

あしらってるって思ってるの？」

グクの言葉に、胸の奥がギュって痛くなる

もっと、私がちゃんとしてれば

きっとみんなの態度は変わってたはず

私は邪魔なんじゃないか

私は必要ないんじゃないか

ずっと

きっとTea.になる前から引きずってる思い

なんで私があの3人の中に入れたのかー

それすら

単なる事務所の“日本人”だからって

興味本意なんじゃないかって

「オレ達が、Aを嫌ってるって？」

グクの言葉に

ずっとみんなに思ってきた言葉に

堪えてた涙が出そうになって

うつむいたまま、口元を袖で押さえた

きっとみんなは

不甲斐ない後輩の私を嫌いなんだ

だから、みんな私に冷たいんだ

そう思わないようにしてきたけど

回りの反応に

チャニョルの言葉に

きっとそれが事実なんだって

イヤになるくらいに気がついたからー

「うん……」

グズグズしながら小さく頷いた

「そう……」

グクの声が弱く聞こえて

うつむいた顔を上げようとしたけど

ポンっ

私の頭を押さえるようにグクが手を乗せた

グクのその手のおかげで

私は泣き顔を上げる事もなく

下をむいたまま

「そんな事……絶対にない……」

小さくグクの声がしてー

「え……？」

「そんな事より、早く足治してっ」

グイッて私の頭が下がって

その手を支えにでもするかのように

グクが席を立ち上がった

　
　
　